2026年6月2日、中国のポータルサイト・捜狐にこのほど、ジブリ作品を日本の配信サービスで視聴できない問題が再び話題になっているとする記事が掲載された。

記事はまず、「ジブリ作品を日本の配信サービスで視聴できない問題が再び話題になっている。

日本テレビの福田博之社長は定例記者会見で『ジブリ作品は国内ではこれまで配信サービスで提供されておらず、視聴手段が限られている。今後、Huluなどの配信プラットフォームで配信される可能性はあるのか』と質問され、『現状においては、これまでどおり『金曜ロードショー』という地上波の枠で放送していくことをジブリと日本テレビの間で大事にしていこう、という考え方で進んでおります。もちろん、配信に関する様々なご要望や意見があることは認識しておりますし、議論は続けてまいりたいと思っております』と答えた。要するに、少なくとも短期的には、ジブリ作品が日本の配信プラットフォームで提供される予定はないということだ」と説明した。

記事は、「この発言を受け、日本のネットユーザーから強い反発の声が上がった。特に納得できなかったのは『海外では見られるのに、日本では見られない』という点だ。海外向けのネットフリックスでは以前からジブリ作品が順次配信されており、『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『となりのトトロ』といった名作をすぐに視聴できる。しかし日本では、視聴者はテレビで再放送されるのを待つか、ディスクを購入するしかない」と述べた。

さらに、「ネット上では、『海外のネットフリックスにはジブリ作品があるのに、日本で見られないのはおかしい』『今の若者の家にはテレビすらないのに、どうやって放送を待てというのか』と指摘する声が上がった。多くの日本のネットユーザーは、日本テレビのこうした『テレビ中心』の発想は現代の視聴習慣とかけ離れていると考えている。『サブスクリプションの時代なのに、こんなやり方を続けるのは完全な失策だ』と語る人もいた。ジブリが本格的に配信サービスを検討しなければ、今後ますます若い世代から離れていくことになるだろうという意見だ」と言及した。

また、「日本テレビは時代の変化を理解していないわけではなく、単に高い視聴率を手放したくないのだという見方もある。『千と千尋の神隠し』や『天空の城ラピュタ』が再放送されるたびに高い視聴率を記録するからだ。特に『天空の城ラピュタ』の終盤で『バルス』の場面になると、日本のネットユーザーが一斉に同じネタを書き込むことでも知られている。こうしたインターネット上の恒例行事を、日本テレビは簡単には手放したくないのだろう」と推測した。

一方で、「懐かしさや思い入れだけのノスタルジーに依存する戦略には限界がある。新しい視聴者層を獲得できず、既存のファンの懐古趣味だけに頼っていては、作品ブランドはいずれ衰えてしまう。また、『テレビ放送にこだわるなら、せめて作品のラインナップをもっと多様化すべきだ』という意見もある。例えば『ホーホケキョ となりの山田くん』や『おもひでぽろぽろ』のような作品も少なくとも年に一度は放送すべきだというものだ。高視聴率の作品だけを放送し、それ以外の作品については配信サービスで公開して収益化すればよいという意見もある」と論じた。

そして、「かつてジブリ作品は日本人なら誰もが見たことのある国民的文化の象徴だったが、現在はその『誰もが知っている作品』という共通認識は崩れつつある。テレビ視聴率は長期的に低下し、DVD市場も縮小を続けている。さらに皮肉なことに、日本の視聴者はジブリ作品を見るためにテレビ局の放送予定を待たなければならない。

一度放送を見逃せば、次にいつ見られるか分からないのだ。一方で、海外の視聴者はネットフリックスで『となりのトトロ』や『もののけ姫』を好きな時に視聴できる。その結果、『千と千尋の神隠し』ほどの国民的作品ですら、日本の若者の中には見たことがない人がいるという状況が生まれている」とした。

その上で、「日本テレビには配信サービスがないわけではなく、傘下にHulu Japanを持っている。しかし、ジブリ作品はその自社プラットフォームですら配信されていない。一部では、日本テレビはこうした希少コンテンツの独占によって、縮小傾向にあるテレビ事業を維持しようとしているのではないかと分析されている。ジブリ作品を切り札として利用し、テレビ番組の視聴率を維持しようとしているという見方だ。この戦略はビジネスの観点から見れば理解できるが、視聴者の立場からすると不満が残る。福田社長も記者会見で、配信に関するさまざまな意見があることは認識しており、今後も検討を続けると述べた。ただし、その『今後』がいつになるのかは誰にも分からない」とまとめた。(翻訳・編集/岩田)

編集部おすすめ