中国の伝統製法による金「古法金」市場が台頭しています。フロスト&サリバンの報告によりますと、中国の古法金ジュエリー市場規模は2018年の130億元(約3067億8440万円)から2023年には1573億元(約3兆7120億円)へと急速に拡大し、2025年には3000億元(約7兆800億円)近くに達したと見られています。

古法金は、高純度のゴールドを使用し、製造過程で中国の伝統的な金銀細工技術を2種類以上用いることを要するアクセサリーです。その精巧な外観と深い文化的背景により、若年層や富裕層のニーズを捉え、市場規模は飛躍的に拡大しました。

中国伝統の金アクセサリー「古法金」がブームに、欧米主導の高級品市場を揺るがす

古法金の概念をいち早く広めた新興ブランド「老鋪黄金」の成長が、この傾向を裏付けています。2025年、同社は直営45店舗で売上高273億元(約6442億5000万円、前年比221.0%増)を達成しました。香港、マカオ、シンガポールなど中国本土以外の店舗の伸びは361%に達しました。第三者市場データでは、同社の売上高はLVMHグループに次ぐ世界第2位となっています。

近年、「周大福」などの中国の老舗ブランドも相次いで古法金製品を打ち出し、実店舗とオンラインで販売しています。古法金アクセサリーは、従来のグラム単位で価格を決める販売方式ではなく、ブランドや技術の付加価値を重視しています。

中国伝統の金アクセサリー「古法金」がブームに、欧米主導の高級品市場を揺るがす

業界は次の点に注目しています。過去30年余り、中国市場は世界の高級品グループに多大な増収をもたらしてきましたが、高級品の定義権を握るには至りませんでした。古法金市場の台頭は、世界の高級品市場が新たな段階に入ったことを意味します。欧米ブランドが重視するブランドストーリーやロゴといった文脈から、伝統文化、無形文化遺産技術、そして美的生産力の追求へと転換したことを示しています。

中国の専門家は、国潮(中国風トレンド)文化の興隆、若者の文化的アイデンティティの向上、伝統技術の現代的表現の深化に加え、技術とデザイン体系の継続的な整備が、古法金分野に強力かつ長期的な原動力を提供しており、市場の発展余地は依然として広いと指摘しています。今後は、文化の核心、技術の品質、価格設定の透明性という三つの軸を堅持し、これを中国文化の新たな世界的シンボルにしていく方針です。(提供/CGTN Japanese)

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