中国の若者の間では、日本の女子高生の制服風のファッション(JK制服)が流行している。しかし、「日本の女子高生と似た服を着ているのに、女子高生とは何かが違う」というのは中国人も感じているようだ。


 中国のQ&Aサイト・知乎にこのほど「中国人がJK制服を着て写真を撮っても、日本の女子高生のような雰囲気にならない理由」を議論するスレッドが立てられた。

 スレッドには中国人ネットユーザーから多くのコメントが寄せられていて、ほとんどのユーザーが「女子高生か女子高生風かの違い」、「中国では大人が制服を着ているのだから違うのは当たり前だ」などと答えていた。中国では「JK制服」を好んで着ているのは、大学生や20代の若い女性が多いようだ。若いとは言っても、もう高校生ではないので違和感があるのは当然だろう。

 しかし、原因はそればかりではないようだ。あるユーザーは「化粧をせずに、画像加工のフィルターを外し、画像をまったく修正せず、そして過剰なポーズも取らずに撮ってみたら」とアドバイスしていた。
JK風を意識して自撮りしている中国の女性は、きれいに撮ろうと補正しすぎて逆に不自然になっているようだ。そして、カメラを向けると思わずファッションモデルのような「ポーズ」を取ってしまうのは、中国人全体に共通する特徴の1つだ。

 ほかにも、中国で販売されているJK制服には「淡い色が多い」傾向がある、との指摘もあった。ピンクや黄色などパステル色のチェックのスカートが多いので、どうしてもコスプレ風になってしまい、「紺など暗い色合いが多い」本家の制服とは違うとした。ほかにも、日本の制服は高価で質が良いが、中国のJK制服は「見るからに安っぽい」との回答もあった。

 もともとは、おしゃれな日本の制服に憧れて広まった「JK制服」だが、だんだん日本の制服から離れて、着る年齢層も、ファンション的な特徴も中国人好みに変わってきているのかもしれない。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)