16日前場の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前日比359.23ポイント(1.38%)高の26306.55ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が151.22ポイント(1.73%)高の8869.48ポイントと3日続伸した。売買代金は1297億7570万香港ドルとなっている(15日前場は1349億8690万香港ドル)。

 投資家のリスク選好が強まる流れ。米ハイテク株高が好感されたほか、中国経済の先行き楽観などが相場を押し上げた。昨夜の米株市場では、米国とイランの和平協議が進むと期待される中、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.6%高と11日続伸し、昨年10月29日以来となる最高値を切り上げている。一方、取引時間中に中国経済指標が集中して公表され、うち1~3月のGDP成長率は5.0%と、市場予想(4.8%)以上に前四半期(2025年10~12月)の実績(4.5%)から上向いた。3月の月次統計では、小売売上高が予想を下回ったが、鉱工業生産は予想を上回っている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、車載バッテリー世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が10.3%高、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が8.4%高、火鍋チェーン中国最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が5.5%高と上げが目立った。CATLに関しては、1~3月期決算の48.5%増益が好感されている。
 セクター別では、半導体が高い。上海壁仞科技(6082/HK)が21.4%、瀾起科技(6809/HK)が10.7%、兆易創新科技集団(3986/HK)が8.3%、蘇州納芯微電子(2676/HK)が7.4%ずつ上昇した。そのほか、人工知能(AI)技術やクラウド、ロボットなどの銘柄群も買われている。
 自動車セクターもしっかり。比亜迪(BYD:1211/HK)が4.6%高、小鵬汽車(9868/HK)が2.7%高、浙江零ホウ科技(9863/HK)と小米集団(1810/HK)がそろって2.1%高で引けた。

 中国証券セクターも物色される。国泰海通証券(2611/HK)が4.8%高、広発証券(1776/HK)が3.3%高、中信証券(6030/HK)が2.7%高、華泰証券(6886/HK)が2.4%高と値を上げた。
 半面、海運セクターはさえない。中遠海運能源運輸(1138/HK)が2.6%、海豊国際HD(1308/HK)が1.7%、東方海外(316/HK)が1.6%、中遠海運HD(1919/HK)が0.8%ずつ下落した。
 本土マーケットは5日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.53%高の4048.64ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが高い。素材、インフラ建設、自動車、消費、不動産、保険・証券なども買われた。半面、エネルギーは安い。医薬、銀行、宇宙・軍需産業も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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