厚生労働省が2019年7月に発表した日本人の平均寿命は、男性81.25歳、女性は87.32歳で、過去最高を更新した。中国メディアの今日頭条は4日、日本の病院制度を紹介する記事を掲載し、「さすが長寿の国だ」と感心している。


 記事はまず、日本の医療制度を紹介。日本には国民健康保険制度があり「3割の自己負担で診てもらえる」と、誰でも気軽に病院にかかれることを紹介。在日外国人も健康保険には加入することになっている。さらに、日本では「小さな個人病院がたくさんある」とも紹介。日本の個人病院は「コンビニの数ほど」たくさんあり、専門に分かれているので安心できると伝えた。

 これは、どんな病気でも総合病院に行く中国とは違うところだという。
中国では皆が総合病院に行くために、大きな病院はいつも患者であふれている。これは、小さな病院は信用できない、あるいは施設が整っている病院で診てもらいたいという心理が働くからだろう。記事の中国人筆者は、総合病院の医師からは、かぜのような軽い病気は地元の病院に行くように言われるものの、受けられる医療に偏りがあるので仕方がないとしている。

 また記事は、日本人がまず個人病院に行き、手術などで総合病院へ行かなければならない場合にだけ、紹介状を書いてもらうというシステムは、「個人病院への信頼」の上に成り立っていると分析。中国とは違って、個人病院の医師は医師免許を持っているのはもちろん技術も高く、医科大学の教授が診てくれることもあるほどだと感心している。

 日本の医療システムは、中国とは違い安くて安心で合理的なようである。
記事に対して、「中国ではかぜで病院に行ったら30元(約46円)どころか3000元(4600円)取られる」と医療費の高額さを訴える人や、「病院で保険を使えなかった。医療保険に入っている意味がない」と不満を示す人もいた。中国にも医療保険はあるものの、気軽に病院にかかれる環境は整っていないようである。日本の医療制度はこの点、国民に優しいと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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