
まず1つ目の理由が「財閥の構造の違い」。記事は、日本の財閥は厳密には財閥というより「企業グループ」といった方が正確だと指摘。韓国の財閥とは違って家族と血統の概念が薄く、後継者を血統で選ぶわけではないため、誰が後継者になるのか予想しにくいという。この点、韓国は基本的に世襲なので全く異なっているとした。また、日本の財閥は権力が分散しており、情報が透明であるため、韓国の財閥のように腐敗が生じることは少ないのだと主張した。
2つ目の理由は「官閥と財閥ですみ分けしていること」。日本は戦後、国家が主導する自由市場経済を導入し、政府が国民の経済発展計画を定めるようになったと紹介。官僚集団と財閥は絶妙なバランスを保った関係だという。この点、韓国は財閥の力が官僚集団を超えるほど大きいという違いがあるとしている。
3つ目の理由は「統治モデルの違い」。韓国の財閥は社会の大部分の資源や資産を所有しており、封建制と資本主義が合わさったピラミッド式のようになっていると記事は分析。儒教文化という背景のため、上の命令には絶対服従という構造になっているという。この点、日本の財閥は集団主義を取っており、上下ははっきりしているが、上への忠誠は西洋のように一種の契約のようなもので、上司が部下をいたわるなら、部下は上司を尊敬するという形だと伝えた。