◆JERAセ・リーグ ヤクルト4×―3巨人(18日・神宮)

 巨人の守護神ライデル・マルティネス投手(29)が1点リードの9回に崩れて今季初の逆転サヨナラ負け。連勝は3で止まった。

今季4度目の先発マスクとなった山瀬慎之助捕手(24)は、小学時代から星稜高までともにプレーした同級生のヤクルト・奥川恭伸投手(25)とプロ初対決。4回、一時勝ち越しの右前適時打を放ったが、まさかの結末に終わった。先発・マタの来日初白星もお預けとなったが、19日こそ勝って2カード連続の勝ち越しを決める。

 今季初の4連勝まで、あとアウト3つが遠かった。痛恨の逆転サヨナラ負けを喫した直後、阿部監督は神宮の三塁ベンチで選手たちに向かってポンポンと手をたたき「明日、明日!」と声をかけた。「長いシーズンだし。こういうこともあるし。スワローズの勢いが勝ったっていうね。そういうところですよね」。歓喜するヤクルトナインを横目に気持ちを切り替えた。

 1点リードの9回、マルティネスを起用した。この時点でベンチとして打てる手は打った。

あとは託すだけ。だが、今季5登板連続セーブと完璧だった守護神が先頭・田中に二塁打を浴び、続く丸山和の打球は外野が攻めの前進守備を取る中、左翼・平山の頭上を越えて同点二塁打となった。

 1死二塁、長岡の打席で「Mrs.GREEN APPLE」のライブが行われている左翼後方のMUFG国立から鮮やかな花火が上がり、一時中断。場内は異様な雰囲気に包まれた。3球目で二塁走者・丸山和が盗塁。捕手の山瀬が送球できない完璧なスタートを切られた。一瞬のスキを突かれた直後の4球目、前進守備の遊撃・泉口の横を抜けるサヨナラ中前打。大きなポイントになった三盗について、内海投手コーチは「そこはちゃんと本人に言います。いつも助けられているので。機械じゃないのでね」と改善を掲げた。

 マルティネスの複数失点とチームのサヨナラ負けはともに昨年7月31日の中日戦(バンテリン)以来。移籍1年目の昨年は46セーブで最多セーブのタイトルを獲得した絶対的クローザーだ。

阿部監督は普段から「大勢とマルティネスは、やるかやられるかだから」と全幅の信頼を寄せている。鉄壁の勝利の方程式で打たれたら仕方ない。腹をくくっているからこそ、次に目を向けやすい敗戦とも言える。

 甲子園で阪神に連勝。17日も首位・ヤクルトに大勝して上昇ムードが高まっていた。この日も佐々木、ダルベックの一発、泉口、佐々木の好守備など好材料も多くあった。10勝8敗で貯金「2」。下を向く必要は全くない。「もう今日は今日で。明日も試合があるわけだし。明日しっかり切り替えてやってくれればいいです」。今季のスローガンは「前進」。

明日は明日の風が吹く。(片岡 優帆)

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