◆JERAセ・リーグ DeNA2×―1巨人=延長11回=(24日・横浜)

 田中将のピッチングを若い投手は見本にすべきだね。MAXは148キロでも、ものすごく速く見えないかい? もちろん多彩な変化球があるから、真っすぐが生きるんだが、どこに投げれば打たれ、どこなら抑えられると自分を知っている。

 ベルトより高めの球を意識させながらボールにして、最後は低めに投げてゴロで打ち取る。その狙いが甘くなればヒットにはなるし、それが8本の被安打という数字にはなったが、得点は与えない見事な投球術だよ。

 それに相手の打者も、よく見えている。初球を打ってくるとみればボールで入るし、打たないと思えばポンとストライクを取ってくる。長年の経験に裏打ちされたテクニックさ。

 昨年は200勝しなければ、というプレッシャーが強くて窮屈な投球が続いたが、200勝を達成して臨む今季は、オマケのようなもの。先発をさせてもらえるなら、自分の技術をどんどんマウンドで出していこうという楽な気持ちでいるんだと思う。欲を捨てた人間というのは強いもんさ。203勝目こそ逃したが、この日のような内容が続くなら、まあ時間の問題。今は投げることが面白いと感じているはずだよ。(スポーツ報知評論家・堀内 恒夫)

編集部おすすめ