東京六大学野球春季リーグ第3週第3日▽慶大10ー2明大(27日・神宮)

 慶大が23年秋のリーグ戦以来、5季ぶりに明大から勝ち点を奪った。先発の渡辺和大投手(4年=高松商業)が8回6安打2失点(自責0)、13奪三振と快投し、打線は12安打10得点で援護した。

 威力のある直球に、今季から取り入れた新球・ツーシーム、スライダーを織り交ぜ三振の山を築いた。初回に味方のエラーが絡んで2点を失ったが、「初回だったので全然気を落とすことはなかった。2点なら絶対追いついてくれる」と切り替えた。2回以降は尻上がりに調子を上げ、8回まで投げきった。121球の熱投だった。

 これで開幕3連勝。3試合で計22イニングを投げて防御率も0・82と、圧巻の投球を続けている。その原動力となっているのは、「慶応を変えるんだ。4冠を目指してやってきているので」という思いだ。4季優勝から遠ざかっているチームを変えようとする覚悟が、マウンドでの躍動につながっている。

 好調の要因は制球力の向上。それを実現させているのがツーシームだ。

今季から投手コーチに就任した独立リーグ・四国IL香川の前社長・上田誠氏の助言で習得し、カウントを整える球として効果を発揮している。「真ん中でいい」と気楽な意識で投げ込むことで投球の幅が広がったのはもちろん、打者に対して精神的優位に立てている。

 慢心はない。「4冠に近づくための六大学優勝。その中で明治にしっかりと勝つことができたので、残り3戦しっかりやりきる気持ちで、チーム一丸となってやっていけるかなと思います」。悲願のリーグ優勝へ決意を新たにした。

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