◆JERAセ・リーグ 阪神1―3DeNA(9日・甲子園

 阪神は、DeNAに連敗で今季初の2カード連続で負け越した。大山が「コンディション不良」を理由に今季初めてスタメンを外れた打線は、先発全員の12三振で1得点。

3戦45三振はプロ野球ワーストで6試合連続の3得点以下と苦しい戦いが続く。スポーツ報知評論家の掛布雅之氏は、現状打開へ大山の重要性を説いた。

 大山は9回2死からネクストバッターズサークルで代打の準備をしたが出番なく終了した。試合後、コンデション不良が明かされた。程度はベンチにしか分からないが、我慢して出場できる範囲ならスタメンで出てほしかった。最近5試合、17打数1安打の不振は承知の上だ。もし、しばらく先発から外れないといけないのなら大きな痛手だ。

 チームは3試合で45三振となり、6試合連続で3点以下となった。この苦しい状況だからこそ、なおさら大山の存在が必要なのだ。近本もけがで欠く今のメンバーを見て「負けを背負える」選手は他にいない。精神的支柱という言葉に置き換えてもいい。佐藤、森下は勝ちは背負えても、まだ負けは背負えないのだ。

 森下、佐藤の後ろの5番打者は大山にしかできない難しい役割となる。1番の近本が抜けてからは、なおさら2、3、4番でチャンスをつくる、もしくは、勝負を避けられて、5番に回ってくる。6番以下が弱いため、つなぐより、決めにいかなければいけないケースが増えていた。大山は本来、選球眼が良く四球を多く取れるタイプだが、強引になりすぎてリズムを崩す傾向があった。

 DeNA戦の1、2戦は終盤に相手リリーフ陣に抑え込まれて、接戦を落とした。昨季までの阪神がやっていた野球だ。ブルペンが調子良ければ8回に連打を浴びた大竹の代え時も早まっていただろう。球数こそ少なかったが、明らかに球が浮いていた。

 投打ともに昨季よりは盤石でなく、苦しい中で勝ちを拾っていかなければいけない。大山の踏ん張りがチームの命運を左右するシーズンになりそうだ。(スポーツ報知評論家・掛布 雅之)

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