◆日本生命セ・パ交流戦 2026 巨人5―4オリックス(3日・東京ドーム)

 丸が代打逆転満塁本塁打を放ったが、高い技術と集中力が融合したさすがの一発だった。

 椋木に対し、3球で1―2と追い込まれたが、そこから2球、フォークを見切ってフルカウントに持ち込んだ。

いずれも手が出てもおかしくない際どいコースだったが、きっちりと我慢して、ある程度、ゾーン内に来やすい状況を作った。

 それでも満塁、フルカウントとなってもストライクが来ると決めつけたわけではないのが、経験のなせる業だ。続く真ん中低めの直球を捉えたが、フォークを頭から消さず、コンタクトを重視したスイングだった。バットをボールの軌道に入れて乗せるようにしてうまく運んだ。

 これで代打成績は13打数6安打となったが、代打で結果を出すのは本当に難しいことだ。今季は常時スタメン起用という形ではないが毎試合、準備を徹底しているたまものだろう。

 この日は長嶋さんの一周忌特別試合として開催された。先発・戸郷が2回途中で危険球退場する難しい流れだったが、投手陣も何とか踏ん張って最後に勝ちきったことがとても大きい。長嶋監督は勝つことを何より求め、決して途中で諦めることを許してくれない方だった。この劇的な勝利は、何より長嶋さんが喜んでくれるはずだ。(野球評論家・清水 隆行)

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