27日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比44.05ポイント(1.13%)高の3956.57ポイントと3日続伸した。
 前日までの好地合いを継ぐ流れ。
中国の政策に対する期待感が支えだ。政治・経済の動きを決める全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会の第24回会議は、あす28日に閉幕する。中国内需の不振を背景に、当局は追加の消費刺激策を打ち出すとの観測が市場に広がる状況だ。また、人工知能(AI)技術を軸に、ハイテク産業の振興を図る方針も示されるとの見方もある。米エヌビディアの業績見通しも材料視。半導体大手の米エヌビディアが報告した5~7月期決算では、売上高が前年同期比で2.1倍、純利益も2.3倍と四半期ベースとしてはそろって過去最高を記録した。8~10月期の売上高見通しが予想を上回る中、半導体やAI産業の拡大が続くと楽観されている。
 中国の景気懸念で朝方は弱含む場面がみられたものの、指数は徐々に上げ幅を広げた。寄り付き直後に公表された7月の工業企業利益総額は前月同月比で11.2%増にとどまり、伸び率は6月の15.1%から縮小。増加率の縮小は3カ月連続となる。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテクの上げが目立つ。光ファイバーケーブルの長飛光繊光纜(601869/SH)が10.0%(ストップ)高、銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技(600183/SH)が8.4%高、電子機器メーカーの方正科技集団(600601/SH)が7.2%高、半導体材料の有研新材(600206/SH)が6.6%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が5.4%高、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)と通信機器製造・販売の江蘇永鼎(600105/SH)がそろって4.8%高で引けた。
ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、プリント基板(PCB)大手の生益電子(688183/SH)が14.3%高。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は3.8%高と他の主要指数をアウトパフォームした。
 宇宙・軍需産業株も高い。防衛関連事業と民生用光学部品の北方光電(600184/SH)が6.8%、航空製品の中国航発航空科技(600391/SH)が4.5%、弾薬・ロケットの長城軍工(601606/SH)が2.6%、航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)が2.5%、衛星開発・運用の中国衛星(600118/SH)が2.3%ずつ上昇する。資源・素材株、不動産株、医薬株、証券株なども買われた。
 半面、銀行株はさえない。上海銀行(601229/SH)が1.7%、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.6%、上海浦東発展銀行(600000/SH)が1.5%、交通銀行(601328/SH)が1.4%、興業銀行(601166/SH)が1.1%ずつ下落した。消費株、自動車株、公益株、保険株も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.70ポイント(0.59%)高の290.51ポイント、深センB株指数が6.03ポイント(0.52%)安の1157.34ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
編集部おすすめ