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横綱も親方も、みんな通った「相撲教習所」って?

自動車免許を持っている人なら、“教習所”の思い出話がいくつかあるもの。
「鬼教官に当たってげんなりした」とか「美人教官を期待したのにいなかった」とか、「出会いがなかった」とか「半クラを半分クラクションと間違えて軽くクラクションを鳴らした」とか。共感できることが多くて、話していると結構盛り上がる。
だけどもし、その場に力士か元力士がいたら、注意が必要だ。
ちゃんと「自動車教習所」と言ったほうがいい。でないと彼は、“相撲教習所”の思い出話をする。

この聞き慣れない“相撲教習所”っていう施設、その名の通り相撲を教わる教習所だ。両国国技館内にある施設で、土俵で実技を学び、教室で授業を受ける。ここまでは、なんだか自動車教習所みたいだ。
ただ、ここからが違う。自動車教習所は「免許を取る前の人」が通うのに対して、相撲教習所は「力士になった後の人」が通う。新弟子検査に合格し、力士になったら必ず通わなければならず、あのヨコヅナも、あのオヤカタも通った、いわば新人研修みたいな教育施設だ。

詳しい中身は、まず実技が相撲の基礎的な稽古。「相撲の基本動作、実技の習得、体力を養い、気力を充実させることを学ぶ」ためのプログラムで、四股の踏み方や股割などを親方と幕下力士が指導する。朝の7時開始だから、部活の早朝練習みたいな感じ。
教室での授業は、朝練のあと。毎日1科目、大学の教授をはじめ、各界の専門家が講義する。内容は、運動医学やスポーツ生理学、さらに力士の心得や相撲の歴史など力士としての基礎知識から、一般社会や国語、書道、詩吟なんてものまで幅広い。

教習期間は基本的に6カ月間。ただし、外国人力士と学生相撲出身者だけは1年間受けなければならない。これは、日本語の理解に時間がかかる外国人と、出世が早くて下積みが少なくなりがちな学生相撲出身者を考えてのことなんだとか。そうして、成績が悪くなければ卒業できる。

そんなわけで、もし、力士に“教習所”の話を聞けば「股割に慣れるまでがつらい」とか「詩吟が結構難しい」とか、自動車教習所にはありえない答えが出てくるはずだ。普通に“教習所”の話だと思って聞いちゃうと、凄い教習所に通ってたんだな、ってことになる。共通するのは「鬼教官と当たってげんなりした」くらいだろうか。

自動車教習所よりも、かなりハードな相撲教習所。
こうして、「坂道発進」ではなく、「白星発進」するために力士たちは日々鍛錬しているのだ。
(イチカワ)

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