5月18日は第50回「国際博物館の日」であり、5月19日は第16回「中国観光の日」です。近年、博物館巡りは中国の文化・観光成長の新たなエンジンとなっています。
中国社会科学院の専門家である孫萍氏は、ガラスケース越しに展示品を見学し、解説を聞くという従来型の一方向的な情報伝達では、体験型消費を求める現代の若者のニーズを満たしにくいと指摘しています。これに対し、中国の主要博物館はVRやARなどの技術を活用して新たな見学体験を創出し、文創グッズ(文化クリエーティブグッズ)を通じて博物館巡りのソーシャル性を強化しています。
2025年に閉幕した上海博物館のエジプト展は、近年の中国における博物館ブームの象徴です。13カ月間の会期中に延べ277万人が来場し、展覧会の総収入は7億6000万元(約117億7000万円)、ネット上での関連閲覧数は300億回に達しました。専門機関の報告によりますと、エジプト展による都市消費のけん引効果は1対48に達し、350億元(約8183億円)を超える都市総合消費を創出しました。
文創グッズの面では、2025年に三星堆博物館の代表的なぬいぐるみ「神鳥啾啾」が30万個売れ、グッズ全体の売上高は1億9600万元(約45億8000万円)に達しました。同館が位置する四川省の昨年の文創グッズ販売収入は、前年比14.25%増の4億6700万元(約109億2000万円)となりました。博物館はECプラットフォームでの展開にも注力しています。現在、少なくとも77の博物館が「天猫(Tmall)」に公式旗艦店を開設しており、2025年には延べ7億人が閲覧・購入しました。
若者は文創グッズ市場の中心的な消費層となっています。中国のシンクタンク「Mob研究院」の調査によりますと、文化・博物館関連の消費において、「00後(2000年代生まれ)」が49.7%と「90後(1990年代生まれ)」が29.4%を占めています。分析では、文化財をさまざまな商品として展開することで、展示品と日常生活の距離を縮めるだけではく、同時に人と共有・交流しやすい特徴も備えており、自己表現を求める若者のニーズに合致していると指摘しています。(提供/CGTN Japanese)











