AI向け計算能力の構築が進む中、光ファイバー・ケーブル企業は受注が殺到しています。旺盛な需要に対応するため、中国国内のトップ企業は光ファイバー用プリフォームの自社開発と生産拡大の取り組みを加速しています。

江蘇省蘇州市の光ファイバー通信科学技術パークにある工場の生産ライン責任者は、2025年の第4四半期(9~12月)以降、企業はすでにフル稼働の状態で、現在の受注は2027年まで埋まっていると語りました。

現在、世界の光ファイバー供給能力を左右する最大の要因は、川上の材料である光ファイバー用プリフォームです。光ファイバー産業の利益配分では、光ファイバー用プリフォームが約70%を占め、光ファイバーの20%や光ケーブルの10%を大きく上回っており、プリフォームは長年、海外に依存せざるを得なかった「ボトルネック材料」でした。企業は光ファイバープリフォームの研究開発と生産に多額のコストを投入してきました。

江蘇亨通光ファイバー科技有限公司は、世界最大規模のグリーン光ファイバープリフォーム研究・産業化基地を建設し、プリフォーム技術を基盤に高純度石英製品の量産も進めており、同社のプリフォーム市場シェアは中国全体の24%以上を占めています。

データによると、2025年の中国の光ファイバープリフォームの有効生産能力は約1万1000トンで、実際の生産量は全世界の59%を占めています。中国の光ファイバープリフォーム市場規模は約150億元(約3540億円)で、自給率は78%を超えています。

業界関係者によると、光ファイバープリフォームの増産には、設備導入から量産立ち上げまで通常18~24カ月を要するため、短期的には供給不足が断続的に続く見通しで、プリフォーム生産能力を持つ企業が今回の市況の最大の受益者となる一方、中小企業は供給不足やOEM受託、利益圧縮といった状況に直面する可能性があるということです。(提供/CGTN Japanese)

編集部おすすめ