台湾で開催されたアジア最大規模のICT(情報通信技術)産業見本市「コンピューテックス」(台北国際電脳展、COMPUTEX)の開幕式に出席した頼清徳総統は「台湾の政治的現状維持が供給網(サプライチェーン)の保護に最善」との考えを明らかにした。ロイター通信が伝えた。

「コンピューテックス」は2日から5日まで台北市の台北南港展覧館や台北世界貿易センターなどを会場に開かれた。今年は33の国と地域から約1500社が出展。ブース数は6000に上り、過去最大規模となった。

主催する台湾貿易センター(中華民国対外貿易発展協会、TAITRA)の黄志芳董事長(会長)は記者会見で、事前に来場登録をしているバイヤーは2万5000人に達しており、最終的には4万人近くに上るとの見方を示した。

今年のテーマは「AI(人工知能)トゥギャザー」で、AI演算、ロボット・モビリティー、次世代テクノロジーの3分野が焦点となった。

台湾はエヌビディアやアップルなどの企業にとって、世界のAIサプライチェーンで極めて重要な役割を担っており、その地位は半導体受託製造世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)に支えられている。

ロイター通信によると、2日の開幕式で頼総統は「世界的なAIへの需要が高まるにつれ、安定的で信頼性があり、責任を担う能力を持つ台湾の必要性も高まっている」と指摘。「政府は台湾海峡の平和と安定を断固として守り、現状維持に尽力する」と述べ⁠た。

さらに「台湾株式市場の時価総額が5月に4兆9500億ドル(約790兆円)まで増加し、世界5位の株式市場になった」と言及。「これらの成果は全てのテクノロジー産業や製造業、中小・マイクロ企業、全ての労働者の努力によるものだ」とたたえた上で、「台湾がすでに世界のAI発展において不可欠な重要な存在になっていることを改めて裏付けた」と強調した。(編集/日向)

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