15日前場の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前日比229.01ポイント(0.87%)安の26160.03ポイントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が98.66ポイント(1.11%)安の8759.97ポイントと6日続落した。売買代金は1511億4900万香港ドルに縮小している(14日前場は1812億3150万香港ドル)。

 好材料の出尽くし感が意識される流れ。米中首脳会談を巡っては、14日午前に始まり、約2時間15分、予定を40分以上超過して初日を終了した。2日目の15日も開催されるが、通商協議は初日で大方済んだもよう。貿易戦争休戦の維持や、両国間の通商拡大などで合意したと伝わっている。
 そのほか、年内の米利上げ観測がくすぶっていることや、週明けに中国経済統計が集中して公表されることも気がかり材料となった。指数は徐々に下げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス:241/HK)が6.4%安、宅配サービスの京東物流(JDロジスティクス:2618/HK)が5.4%安、創薬ベンチャーの信達生物製薬(1801/HK)が5.1%安と下げが目立った。アリババヘルスの通期決算は35%増益と堅調で、上場来で初めての配当実施方針も示されたが、これを好感する買いはみられていない。
 セクター別では、非鉄・産金が安い。新疆新キン鉱業(3833/HK)が5.4%、江西銅業(358/HK)が4.9%、中国アルミ(2600/HK)が4.6%、霊宝黄金(3330/HK)が4.7%、招金鉱業(1818/HK)が4.1%、紫金鉱業集団(2899/HK)が3.8%ずつ下落した。
 医薬セクターもさえない。中国生物製薬(1177/HK)が3.2%安、百済神州(6160/HK)が3.0%安、石薬集団(1093/HK)が2.9%安、勁方医薬科技(上海)(2595/HK)が1.8%安で引けた。

 半面、中国不動産セクターの一角は物色される。広州富力地産(2777/HK)が3.9%、碧桂園HD(2007/HK)が1.9%、遠洋集団HD(3377/HK)が1.4%、雅居楽集団HD(3383/HK)が1.2%ずつ上昇した。
 他の個別株動向では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.1%高。1~3月期に増収増益を達成し、売上高は過去最高を記録した。
 本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.12%高の4183.06ポイントで取引を終了した。エネルギーが高い。自動車、公益、医薬、ハイテクなども買われた。半面、軍需産業は安い。金融、不動産、運輸、素材も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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