中国は世界最大の自動車市場だが、中国系は市場全体の4割弱しか獲得できておらず、市場の約6割を外国車ブランドが占めている。確かに中国の街中で見かけるのはその多くが外国ブランドの車であり、特にドイツ系や日系車を目にする機会が多い。


 そんな中国とは対照的に、日本では日本車が圧倒的なシェアを獲得しているのが特徴だ。中国メディアの快資訊はこのほど、日本の自動車市場における日本車の地位について紹介する記事を掲載した。国産車の地位という観点から見ると、日本と中国は「だいぶ異なる」と伝えている。

 記事はまず、日本の自動車市場では販売台数トップ10のうち、その多くを軽自動車が占めていると紹介。中国にはない規格である軽自動車が日本では大人気だと伝えたが、これは大きな車を好む中国では考えられないことのようだ。

 そのうえで、日本の自動車市場では国産車である日本車の占める割合が90%を超えていると指摘。
海外ブランドの輸入車は6%前後を占めるにすぎず、中国で大人気のドイツ車であっても「日本ではなんとか立ち続けている程度に過ぎない」のは驚きと伝えた。これらの高級車は、中国では人気が高く、かなりの需要があるのとは大きく異なっていると言えるだろう。

 さらに、日本で日本車が圧倒的なシェアを獲得できている理由について、記事は「日本人が愛国的だからというわけではない」と指摘。愛国心が強いゆえに国産品を買うというのはいかにも中国らしい考えだが、日本人は単に「品質が高いから」日本車を買っているのだと説明した。

 最後に記事は、日本の自動車市場において輸入車が獲得している「わずかなシェア」のなかに中国車の姿はないのは残念だと指摘する一方、「いつか中国車が日本の自動車市場で一角を占めるようになれば、世界の自動車業界で一定の地位を得るようになったことを意味する」と希望的観測で記事を結んだ。最近、中国の高級車ブランド「紅旗」の最高級モデルが日本市場に進出すると報じられたが、中国車が日本市場で成功できるか注目したいところだ。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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