◆日本生命セ・パ交流戦 2026 巨人4―8ソフトバンク(28日・東京ドーム)

 巨人はソフトバンクに逆転負けを喫し、交流戦開幕カードは2年連続負け越し発進となった。先発した田中将大投手(37)は5回5安打3失点、5奪三振の粘投も、1点リードの6回から救援陣に託したが、外野陣の連係ミスから逆転を許した。

橋上秀樹監督代行(60)体制で初の連勝も逃したが、一時勝ち越しとなった3回の攻撃や、1軍デビューを果たしたティマの強烈打球など収穫もあった。貯金は1となったが、29日からの日本ハム3連戦で4カードぶりの勝ち越しを目指す。

 昨季の日本一チームの底力に屈した。4―8の9回は先頭からチャンステーマが流れ、G党も再逆転を願ったが、杉山の前に3者三振で試合終了。中盤以降に7失点で逆転負けを喫し、交流戦2年連続負け越しスタートとなった。一時は優勢に立ったがミスもあった一戦。橋上監督代行が「もう一回徹底した方がいい」と語ったのは守備の連係面だった。

 4―3の6回1死一塁。2番手・赤星から今宮が左中間への飛球を放った。だが、追っていた左翼・松本と中堅・キャベッジがお見合い。白球が人工芝を転々とする間に、一塁走者が生還して同点となった(記録は二塁打)。なお1死二塁で、右腕は庄子に決勝の中前適時打を献上。

流れが大きく傾いたプレーでもあった。

 「声の連係を含めてこれから話をしていく。けがにもつながりかねないので。次にそのようなことがないように。彼ら2人に限らず。ポジションも替えたりしていますから、お互いの守備範囲なども含めてもう一回いろんな把握と確認が必要」と橋上監督代行。キャベッジの中堅は26日が今季初で、松本の左翼でのスタメンも前日27日が最初だった。もちろんスタンドの声援に声がかき消されることなどもあるが、接戦で白星を重ねていくためにも今後への課題になった。

 一方で、悲観的になりすぎることはない戦いでもあった。前日同様に先制を許したが、失点直後の2回に同点に。3回は1死一、二塁からダルベックの右中間フェンス直撃の適時二塁打で一時勝ち越すと、キャベッジの2点二塁打もあり、3点を奪った。先制されて終わらない反発力を示したのは収穫だった。

 25日に育成から支配下に昇格したティマも希望の光を示した。4―5の6回2死二塁の代打で来日初出場。初球からヘルナンデスの158キロをフルスイングしてファウルとすると、2球目のスライダーにも反応。右中間への打球は中堅・周東の美守に阻まれたが、好内容を見せた。「非常に内容のいい打席を見せてくれた。速い球にも対応しているなという感じでしたので、今後楽しみが増える」と代行指揮官もうなずいた。

 29日からは敵地での日本ハム3連戦で、DH制が敷かれる。「ティマもDHで起用する可能性もある。他の選手も守備ではなくDHでという選手が何人か選択肢がある。それぞれの選手の体調も考慮しながらうまくDHを使っていきたい」と展望を明かした橋上監督代行。相手は交流戦3連勝スタートと波に乗るが、仕切り直して戦いに臨む。(田中 哲)

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