30日前場の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前日比322.25ポイント(1.23%)安の25789.59ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が112.60ポイント(1.28%)安の8693.00ポイントと反落した。売買代金は1565億8510万香港ドルに拡大している(29日前場は1330億8600万香港ドル)。

 投資家のリスク回避スタンスが強まる流れ。原油の高騰や米長期金利の上昇が逆風となっている。核問題を先送りしてホルムズ海峡の封鎖解除などを求めるイラン側の和平案をトランプ米大統領は拒否し、海峡封鎖を継続する方針を示した。エネルギー輸送が滞ると懸念される中、29日のNY商品取引所では、WTI原油先物が前日比7.0%高の106.88米ドル/バレルと3日続伸し、直近の高値を更新している。また、29日の米債券市場では長期金利の指標となる米10年債利回りが大幅に上昇し(債券価格は下落)、約1カ月ぶりの高水準を付けた。そのほか、5月1~5日が労働節(メーデー)の連休で、本土市場が休場となることも買い手控え要因として意識されている(香港は1日が休場)。
 一方、中国の景況感は強弱が分かれる内容。寄り付き直後に国家統計局が公表した今年4月の製造業PMIは50.3と市場予想の50.1を上回ったが、非製造業業PMIは49.4と予想の49.8を下回っている。その後に発表された民間によるRatingDog中国製造業PMIは52.2と、市場予想(51.0)を大幅に上回った。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、アルミ加工の中国宏橋集団(1378/HK)が4.5%安、自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が4.2%安、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が3.9%安と下げが目立った。
 セクター別では、非鉄が安い。中国宏橋のほか、佳キン国際資源投資(3858/HK)が7.4%、江西銅業(358/HK)が6.0%、中国アルミ(2600/HK)が4.9%ずつ下落した。

 自動車セクターもさえない。BYDのほか、蔚来集団(9866/HK)が5.1%安、奇瑞汽車(9973/HK)が4.6%安、小米集団(1810/HK)が3.7%安で引けた。
 半面、半導体セクターの一角も物色される。上海壁仞科技(6082/HK)が9.7%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が6.4%高、峰チョウ科技深セン(1304/HK)が5.0%高、華虹半導体(1347/HK)が3.9%高と値を上げた。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.09%高の4111.02ポイントで取引を終了した。不動産が高い。半導体、軍需産業、メディア・娯楽なども買われた。半面、資源・素材は安い。消費、銀行、公益、医薬も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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