中国メディア・参考消息は7日、中国の電子産業が韓国市場に攻勢を仕掛けており、すでに韓国企業の「自尊心」であるテレビや冷蔵庫、洗濯機といった分野においても打撃を加えているとする、韓国・朝鮮日報電子版の6日付報道を伝えた。

 記事は、中国の電子製品メーカー・小米(シャオミ)が発売した空気清浄機が昨年ECサイトなどを通じて韓国で1万台あまり売れたと紹介。
スマートフォンによる遠隔操作機能などを備える一方で、価格が韓国大手メーカー品の3分の1であると説明した。また、「韓国製と書かれた小型家電製品の70-80%は中国製品のOEM」と同国内の家電メーカー関係者が語ったことを伝えた。

 さらに、中国製品が「韓国企業の自尊心であるテレビ、冷蔵庫、洗濯機などの分野にさえ殴り込みをかけている」とし、同サイズのLCDテレビで韓国メーカー品より20-30%、小型冷蔵庫で20%以上安い価格となっていること、1人暮らし用の3キロ型洗濯機ではハイアールが40%近いシェアを獲得していることを紹介した。中国製品はおもに病院や宿泊業界をターゲットに販売を展開しているという。

 そして最後に、ソウルにある西江大学の電子工学教授が「中国製品を『安い、パクリ』と見なしてきた韓国消費者の認識が、急速に変化しつつある」と解説、中国が「安かろう悪かろう」の服飾品を中心に世界市場を攻略しようとしていた時代はすでに過去のものになったとする見解を示したことを併せて伝えた。

 「自尊心」あるいは「プライド」という言葉を用いてそのインパクトを伝えるところが、いかにも韓国メディアの報道らしい。
自慢の技術力や販売力を誇っていた分野の牙城が他者によって崩されることによってプライドが傷つけられた感覚を持つ、というのは理解できる。しかし、経済的な競争はあくまで、技術力やマーケティング力だ。韓国メーカーに必要とされるのは、時として前進の妨げとなるプライドを捨てて失地回復に向けて努力をすることではないだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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