記事は、近頃SNS上で「三峡ダムはすでに歪んでいる」という話が広まり、決壊のうわさまで出ているが、三峡グループが「すべて正常で安心して良い」とする声明を発表したと紹介。この三峡グループは、計測専門の部門が定期的に細かな管理を行っているため心配するには及ばないと主張した。地質環境の計測は14項目、計測点は1万2000余りであるとその専門性を強調した。
では、ダムが変形しているという話は本当なのだろうか。記事は、水位は温度などによっても変わり、ダムの中央と縁とでも異なるが、どの数値も「正常の範囲内」であると紹介。2018年2月に撮影されたとする写真が変形の証拠だとされているが、2018年9月に撮影した別の写真は正常であったと指摘している。
では、この説明に中国の人びとは納得しているのだろうか。記事に対してほんの数時間で5000を超えるコメントが寄せられ、中国国民の強い関心が見て取れる。反応は大きく2つに分かれ、「大丈夫というのなら大丈夫だろう」と楽観的な意見も少なくなかったが、信用できないという人も多かった。その理由は、主に「ほんの数ミリの違いで正常の範囲だというのなら、なぜ目視確認できるほど歪んでいるのか」というもっともなものだ。ほかにも、「チェルノブイリでも似たようなことを言っていた」と不安をあらわにする人もいた。
このダムに関しては、全国の電力の1割を賄っているが、140万人ともいわれる移住者、水質汚染、生態系の破壊、さらにはダム周辺での地震の急増などが指摘されてきたのも事実だ。中国では、不安をあおるような情報の拡散を防ぎたいようだが、素直に安心はできないのが多くの国民の本音のようである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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