子どものすこやかな成長のために栄養バランスのとれた食事は欠かせないが、この点で中国の子どもは必ずしも恵まれているとは言えないようだ。中国メディアの快資訊は20日、日本の子どもが中国の子どもより健康的なのは「日本人の昼食が優れているからだ」とする記事を掲載した。


 記事はまず、中国の子どもたちが置かれている昼食環境について紹介。学校の食堂で提供される昼食は質が悪かったり、量が少なかったりなどの問題点があるほか、外食するにしても学校の近くにあるのは麺類やファストフードの店ばかりで、栄養バランスを考慮している店が少ないと指摘した。

 一方、日本の子どもたちには「給食」が提供されると紹介。専門の栄養士が栄養バランスを考えたメニューを考え、安心安全な食材を使って栄養バランスを考慮して給食を作っていると伝えた。子どもは自分たちで配膳を行うが、そのすべての過程は「秩序正しく、栄養があって、衛生的で、中国人の想像をはるかに超えている」と称賛している。

 中国の子どもたちが置かれている昼食環境をすぐに大きく変えることは難しいため、記事は「親が努力するほかはない」と指摘。
栄養豊かな「弁当」を作るのが良いと主張した。そして、「弁当作り」においても日本の親の例が大いに参考になると紹介。朝早く起きて栄養バランスの取れた弁当を作っていると伝え、中国の親も日本の親を見習い、子どもの健康的な成長のために早く起きて弁当を作ってあげると良いと勧めた。

 中国には食堂が設置されている学校もあるが、外部委託した業者から高い家賃を徴収するケースがあるようだ。そのためコスト抑制を優先して鮮度の落ちた腐りかけの食材を使うような悪質な業者もいるほどだ。食事の栄養バランスより利益を追求する姿勢に問題があると言えるが、子どもの健やかな成長を願うなら、まずはこうした姿勢から変えていく必要があるのではないだろうか。
(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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