やはり“先制の虎”は負けなかった。阪神は2度のビハインドをはね返し、2試合連続で逆転勝ち。

中日相手の開幕5連勝は球団最長タイで、1リーグ時代の38年秋以来、88年ぶり3度目の快挙となった。立役者は森下翔太外野手(25)。お立ち台で「自分のスイングをするだけだと思っていました。明日も先制点を取ります!」と声を張った。

 最初の見せ場は3回2死一塁だった。左腕・大野の初球。カットボールを捉え、左翼線へ先制二塁打だ。「いいところに飛んでくれたので『(一走の中野)拓夢さん。頼む、走ってくれ!』と願っていました」。1点を勝ち越された7回1死一塁では、右中間へ同点二塁打。その後の木浪の勝ち越し打を呼び込んだ。藤川監督は「チームの形はキープしながら攻撃のチャンスを待ち、そこから仕掛けることができた。

ナイスゲーム」と目を細めた。

 打線の勢いが違う。先制した試合は9戦全勝。不動の3番打者は5度の先制打で貢献している。「前の2人が足を絡めてチャンスを広げてくれる。自分は打撃に集中できるので、相手もプレッシャーがかかって先制点につながっているのかな」。リーグ独走中の7本塁打に加え、16打点は佐藤と並んでリーグトップ。セの打撃2冠にも躍り出た。

 チームは今季初の連敗後に連勝し、貯金は今季最多タイの7。若き大砲は「長打が出れば得点に結びつくのはタイガースの強み。やっぱり長打にこだわりたい」と目を輝かせた。超充実のプロ4年目。

3月のWBCを経てひと皮むけた男が、虎打線をけん引している。(藤田 芽生)

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