2026年1月1日、中国メディアの極目新聞は、水銀を含む体温計や血圧計の製造禁止が施行されたのを受けて、各地の薬局やドラッグストアなどを取材し、正常に流通していることを確認した上で、「生産禁止は販売禁止とイコールではない」と伝えた。

中国政府が17年の水俣条約を批准したことや、水銀が強い毒性と自然分解されない特性を持つことから、国家薬品監督管理局は1月1日より、水銀を含む体温計や血圧計の製造を全面的に禁止する通知を出していた。

昨年12月初旬にこのことがSNSで拡散されると、一両日のうちに水銀体温計を購入する人が増え、商店やECプラットフォームで品薄状態となり、価格が高騰していた。これを受けて、極目新聞は1日に改めて各地の薬局などを取材した。

四川省成都市錦江区のある薬店では、店内の11本の水銀体温計の在庫について規格が異なることを考慮し、1本を8元(約180円)、他の10本を1箱セットで109元(約2450円)で販売しているという。同店のスタッフは「最近、水銀体温計の価格が少し高くなっており、以前は1本6元(約135円)だった。過去1週間で20~30本の水銀体温計を売った。今後在庫が入るかどうかはわからない」と回答した。

浙江省杭州市西湖区のある薬店のスタッフは「まだ十数本の在庫があり、1本8.5元(約190円)で販売しているが、以前からこの値段で販売しており、値上げはしていない。水銀体温計の生産禁止のニュースは把握している。今のところ販売に支障はないものの、生産禁止により今後の仕入れ機会は少なくなるだろう」と回答した。

湖南省長沙のある薬店のスタッフは、「水銀体温計の販売禁止に関する通知はまだ受けていない」と回答した。

記事は「各ECサイトでも、水銀体温計の在庫を十分に確保している店舗がほとんどのようだ。中には売上データを公開する店舗もあり、1日で300本も売れた店舗や、1週間で800本以上売れた店舗もあったようだ」と説明したうえで、「水銀体温計は今のところ正常に流通・販売されており、生産禁止は販売禁止とイコールではないようだ」と伝えた。

(翻訳・編集/原邦之)

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