上場企業は国民経済の基盤であり、安定を維持するためのバラストだ。上海証券取引所と深セン証券取引所に上場する企業5206社が2025年および2026年第1四半期(1-3月)の決算を発表し、中国経済の高いレジリエンスと活力を力強く証明した。
全体として見ると、25年に上場企業の営業収入(売上高)と利益はどちらも増加した。中国証券監督管理委員会がまとめたデータでは、上場企業5206社の営業収入は前年比1.2%増、純利益は同2.6%増、利益増加率は過去約3年間で最高だった。これらの決算を読み解くには三つのポイントを見る必要がある。
(1)実質的な価値が向上
収益の質を示す指標が目立って上昇し、収益100元(約2300円)当たりの営業活動による純現金収入額は21年の72.4元から徐々に増え、25年は95.7元に達した。これはつまり、上場企業の資本の回転や資金回収がよりスピーディーになり、現金フローがより健全になったことを意味している。ここから、上場企業全体のリスク抵抗力が高まり続け、成長がより持続可能なものになったことが分かる。
(2)研究開発費が史上最高水準に
25年の実体ある上場企業の研究開発(R&D)費は前年比3.6%増の合計1兆7000億元(約39兆1000億円)に上り、営業収入に対する比率(研究開発強度)は同0.1ポイント上昇の2.6%に達し、史上最高の水準となった。
(3)サステナビリティとCSRが向上
中国上場企業協会の統計によると、市場全体では上場企業2706社が25年の持続可能な発展に関する報告書と企業の社会的責任(CSR)に関する報告書を独自に作成して発表し、全体に占める割合は同3.5ポイント上昇して49.0%になった。
外部環境はより複雑さと厳しさを増し、中国国内の発展と改革の任務は非常に大きく重いという状況の中、このような業績を上げるのは決して容易なことではない。各社の決算を読み解くには三つの「主体的な取り組み」にも注目する必要がある。
(1)将来を見据えた配置において主体的な取り組みを行い、上場企業の輸出や海外進出におけるレジリエンスを強化した。また、制度型開放を加速して企業のグローバル競争力を高め、「パートナー圏」を主体的に拡大して多様化した市場や利便性の高いビジネス往来を開拓した。
(2)総合的政策・措置においても主体的な取り組みを行い、上場企業が国内の大市場を深く開拓するよう誘導した。各地域・各当局は買い替え政策をより力強く、範囲を拡大して実施し、耐久消費財のグリーン化・スマート化への高度化を推進した。一部の産業の「内巻(閉鎖的な環境で内部の激しい競争に巻き込まれる状況)に対抗する動き」が成果を現し始めた。
(3)改革の深化において主体的な取り組みを行い、上場企業が「新たな質の生産力」発展に向かう力を加速度的に発揮するよう後押しした。ここ数年、資本市場は改革を深化させ、各種の制度ルールが新たな質の生産力の発展法則により適したものになり、改革により活性化したイノベーションの原動力がますます力をみなぎらせるようになった。
第15次五カ年計画(26~30年)スタートの年に、資本市場の信頼感を安定・増強させる一連の制度・措置を加速度的に実施し、上場企業の質の持続的向上を後押しすることは、中国の経済・社会の質の高い発展にとって着実な支えとなり、より多くの力強い原動力を与えることにほかならない。(提供/人民網日本語版・編集/KS)











