週明け11日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比45.07ポイント(1.08%)高の4225.02ポイントと反発した。2015年6月下旬以来、およそ10年10カ月ぶりの高値水準を回復している。

 投資家心理がやや上向く流れ。対米ドルの人民元高進行や、中国経済の持ち直し期待などが支えとなっている。9日に公表された4月の貿易統計では、米ドル建て輸出が前年同月比14.1%増(予想は20.0%増)、輸入が25.3%増(予想は20.0%増)と好調な内容だった。また、寄り付き直後に公表された4月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)がそれぞれ予想以上に加速している。
 米中関係の改善期待も追い風。トランプ米大統領は13日夜に北京入りし、中国の習近平・国家主席と14~15日の2日間にわたり会談する予定。米国の随行団には、GPU大手のエヌビディアやIT機器大手のアップル、石油大手のエクソンモービルなど大手企業の最高経営責任者(CEO)が招待され、大型商談の成立も期待されている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテクの上げが目立つ。電子機器メーカーの方正科技集団(600601/SH)が10.0%(ストップ)高、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が8.4%高、半導体材料の有研新材(600206/SH)が8.1%高、LED部材トップメーカーの三安光電(600703/SH)が5.0%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が4.1%高で取引を終えた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、半導体設計の瀾起科技(688008/SH)が18.5%高。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は4.7%高と他の主要指数をアウトパフォームした。
 不動産株も高い。
金地集団(600383/SH)が6.4%、光明地産(600708/SH)が4.6%、緑地HD(600606/SH)が4.5%、新城控股集団(601155/SH)が3.9%、保利発展控股集団(600048/SH)が3.3%ずつ上昇した。
 医薬株も物色される。浙江華海薬業(600521/SH)が6.1%高、昭衍新薬(603127/SH)が3.9%高、上海復星医薬集団(600196/SH)が2.3%高、薬明康徳(603259/SH)が1.8%高で引けた。公益株、インフラ関連株、素材株なども買われている。
 半面、海上輸送やエアラインなど運輸株は安い。招商局能源運輸(601872/SH)が5.7%、中遠海運能源運輸(600026/SH)が4.4%、中遠海運特殊運輸 (600428/SH)が2.9%、中国国際航空(601111/SH)と春秋航空(601021/SH)がそろって2.1%、中国東方航空(600115/SH)が2.0%ずつ下落した。銀行株、消費株、自動車株も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.55ポイント(1.25%)高の286.82ポイント、深センB株指数が6.23ポイント(0.53%)安の1170.80ポイントで終了した。 
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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