スマートディスプレイ製品を手掛ける深セン市康冠科技(001308/深セン)が3月18日、深セン証券取引所のメインボードに上場した。公開価格48.84元に対し、初値は20.00%高い58.61元だった。
一時70.33元まで上昇し、終値は同27.74%高の62.39元だった。
 
 同社は1995年設立の民営企業で、2019年に株式会社化した。スマートディスプレイ製品の研究開発、生産、販売を主業務とし、商用分野のスマートインタラクティブディスプレイ、家庭用のスマートテレビなどを主力製品としている。20年のスマートインタラクティブディスプレイパネル海外出荷数世界一、20年と21年におけるスマートテレビ出荷数世界5位など、スマートディスプレイ業界のリーディングカンパニーの一つとなっている。
 
 2021年12月期の売上高は118億8874万元(前期比60.34%増)、純利益は9億2306万元(同90.38%増)。22年1~3月期の業績予測は、売上高が25億3379万~28億9492万元(前年同期比13.40~29.57%増)、純利益が1億7893万~2億443万元(同50.29~71.71%増)となっている。

 
 新規上場に伴い調達予定の20億元(約373億円)は、25%の5億元をスマートディスプレイ端末製品生産拡大プロジェクトに、5%の1億元を商用ディスプレイ製品生産拡大プロジェクトに、31%の6億2000万元を本社ビル・研究開発テストセンタープロジェクトに、5%の1億元をグローバル技術サポート・サービスセンター建設プロジェクトに、約4%の7996万元をスマートパークおよび情報化システム改良プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)