◆JERAセ・リーグ 阪神4―3中日(18日・甲子園

 中日・大野雄大投手(37)が6回を5安打2失点、自身4年ぶりの2ケタとなる11奪三振と力投した。逆転負けのチームは3連敗で今季ワーストの借金10に膨らんだが、昨季から何度も連敗を止めてきたベテランはリードを死守。

京都出身、通算98勝左腕が得意の阪神戦で奮闘した。

 勝利だけを目指し、集中していた。大野はガッツポーズも見せず、難所をしのいだ。1点リードの6回2死一、二塁では代打・前川からスライダーで空振り三振。11個目だった。「状態は良くなかった。球もバラついたし、四球(4四死球)もよく出した。でも追い越されないように、粘り強く」。106球の力投。先発としてリードを守った。

 3回1死まで7個のアウトはすべて三振。5回2死で佐藤輝から見逃し三振を奪った。

22年6月17日の巨人戦(バンテリンD)以来、4年ぶりの2ケタ奪三振に到達。「三振は狙ったのではなく、たまたま。石伊がよくリードしてくれた」。直球とツーシーム、フォークを主体とする、かつてのイメージは変化。昨季からスライダーを有効に使うことをスタイルとした。普段は130キロ台中盤だが「今日は曲がり球が遅かった」と120キロ台。「それで阪神打線が合っていなかったのかな…」と“不調”もプラスに変えた。

 「(全盛期より)幅はめっちゃ広がっていますよね」という投球術。「きついです、やっぱり怖い」と正直に打ち明ける強力打線を相手に奮闘した。京都市出身で、毎年1月は大文字山で登山トレ。虎党として育ったが、阪神戦通算22勝の“キラー”は健在だった。

 自己最多タイの11勝でカムバック賞に輝いた25年は、8度もチームの連敗をストップ。

今季初登板した2日の巨人戦(バンテリンD)も完投で開幕5連敗を止めた。チームの借金は10に膨らんだが、16年目の37歳はまだまだ竜投の柱。「反省点は本当にたくさんあるけど、粘り強く投げられた」。またも連敗で迎えたマウンドで気迫があふれた。(安藤 理)

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