「芥川賞」のニュース (132件)
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無冠の人気作家の初挑戦は? 書評家・杉江松恋が第154回直木賞受賞作を予想する
今回も★で本命度を表しますが、作品の評価とは必ずとも一致しないことをお断りしておきます(5点が最高。☆は0.5点)。■青山文平『つまをめとらば』青山は第152回の『鬼はもとより』が最初に候補となった作...
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二宮和也が写真に触れる手指で見事に“生”表す『浅田家!』
二宮和也ら“本当の俳優”が出演『浅田家!』二宮和也主演の『浅田家!』(中野量太監督)は、実在する写真家の半生を元にした映画。「事実は小説より奇なり」という言葉がふさわしい作品だ。【レビュー】嵐の世界進...
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山田杏奈×作間龍斗(HiHi Jets)×芋生悠 暴走する高校生の想いを描く映画『ひらいて』商品化
昨年10月に公開され、単館系公開に関わらず興行収入1億円を超えるヒットを記録した映画『ひらいて』のBlu-rayおよびDVDが4月13日(水)に発売される。【関連レビュー】作間龍斗は“Mr.基本に忠実...
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又吉直樹原作ドラマ「火花」1話。神谷はなぜかっこいいのか
又吉直樹作、第153回芥川賞受賞作品「火花」が日曜午後11時からNHKで連続ドラマとして放送開始された。冒頭のネタ合わせをするシーン、歩きながらやっているのは二人の会話のリズムを合わせるという意味があ...
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「又吉直樹『火花』の受賞はないと思う」書評家・杉江松恋が第153回芥川賞・直木賞受賞作を予想する
本日17時から第153回芥川・直木賞の選考会が行われる。候補作が発表されてからの間、どれだけ同じことを質問されたかわからない。「『火花』は受賞すると思いますか?」聞かれるたびに同じことを繰り返してきた...
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デーモン閣下5年ぶりのソロアルバムに作詞参加したブルボン小林が更に愛をぶつけまくり遂に「sorry」
ブルボン小林の、デーモン閣下へのロングインタビューを覚えているだろうか。その1その2その3その4その5その6三十年来のデーモン閣下ファンであった僕はその熱い思いの丈をぶつけすぎ、結果、異様な熱量のこも...
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「魔女の宅急便」ナレーション起用秘話も。文芸フェス前夜祭レポ
できるだけ冒険して「そんなことアリッ!?」って言わせたいって、そう思って書いています。童話作家・角野栄子さんは、朗読を終えて語った。2014年2月27日木曜日、場所は日本橋三越本店三越劇場。文芸フェス...
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本日決定!書評家・杉江松恋の第150回直木賞候補全作レビュー&予想。ベテランvs.新人の熾烈な戦い
第150回という節目の芥川・直木賞、今回もエキレビ!より予想をお届けします。芥川賞の予想はこちら。前回と同じで★で表しているのは今回の本命度ですが、作品の評価とは必ずとも一致しないことをお断りしておき...
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大野智の影響受けた 加藤シゲアキの小説『オルタネート』が直木賞候補に<柚月裕実のWeekly“J”>
大野智の影響受けた 加藤シゲアキの小説『オルタネート』が直木賞候補に<柚月裕実のWeekly“J”>。柚月裕実の「Weekly“J”」#7<12月20日〜12月26日>アイドルファン歴25年超のアイドルウォッチャーの筆者が一週間の出来事からトピックを紹介しようというこのコーナー。12月20日からの一週...
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「相棒」の米沢守、六角精児のろくでなし人生
憎みきれない、ろくでなしぃー(警察帽をあみだにかぶりながら)。いや、ひさしぶりに素晴らしいエッセイを読んだのでみなさんにお知らせする次第だ。『三角でもなく四角でもなく六角精児』、著者はドラマ「相棒」の...
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語り切れなかったり語り過ぎてたり。書評家・杉江松恋が第159回芥川賞をズバリ予想する
第159回芥川賞の受賞作を以下の通り予想する。芥川賞:高橋弘希『送り火』(「文学界」5月号)候補作について、それぞれ内容を紹介しておきたい。取り上げた順番は筆者の好みである。直木賞編はこちらyoutu...
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今期ドラマ本命はこれだ「弱くても勝てます」第1話レビュー
4月12日(土)からはじまったドラマ「弱くても勝てます〜青志先生とへっぽこ高校球児の野望〜」(NTV/土・21時〜)。第1話の完成度がものすごく高くて、ドラマ好きとしてはニコニコの連続でした。視聴率も...
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「吉本興業さんの件もありますけど」辻仁成が惚れた「風をつかまえた少年」14歳の息子と父の創作の物語
「少年が自分の力で自家発電の風車をつくる大変さ。そのなかにある、人間の限りないひたむきな力。吉本興業さんの件もありますけど、この映画を見れば心が洗われます。映画の力ってすごいと改めて感じましたね」7月...
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「スカーレット」89話。結婚の許しをなかなか請えない信作、一方で直子は妊娠を報告(偽装だった)
「スカーレット」89話。結婚の許しをなかなか請えない信作、一方で直子は妊娠を報告(偽装だった)。(これまでの木俣冬の朝ドラレビューはこちらから)連続テレビ小説「スカーレット」◯NHK総合月~土朝8時~、再放送午後0時45分~◯BSプレミアム月~土あさ7時30分~再放送午後11時30分~◯1週間...
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『広辞苑』10年ぶりの改訂で「みうらじゅん」の名も登場。思うままに拾い読んでみたら凄さの本質が見えた
今月12日、岩波書店の『広辞苑』の第7版が発売された。1955年に新村出(しんむらいずる)編の『辞苑』を下敷きとして第1版が出てから60年あまり、1976年の第2版補訂版も含めると8回目の改訂というこ...
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森見登美彦『熱帯』にあの謎ルールが影響するかどうか…第160回直木賞を書評家・杉江松恋がズバリ予想
第160回の予想、芥川賞に続き、直木賞もお届けする。候補の五作は、作者五十音順で以下の通り。今村翔吾『童の神』(角川春樹事務所)垣根涼介『信長の原理』(KADOKAWA)真藤順丈『宝島』(KADOKA...
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又吉直樹原作ドラマ「火花」6話。 童貞疑惑の徳永が、正気を失って下ネタを克服するまで
又吉直樹作、第153回芥川賞受賞作品「火花」。徳永(林遣都)は下ネタが苦手だ。過去にも何度かそのような事を口にしている。神谷(波岡一喜)がいくら下ネタを言ってもノリノリで返している姿は見せたことがない...
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又吉直樹原作ドラマ「火花」4話。原作を大胆にアレンジ、いとしこいし「ジンギスカン」エピソードに泣く
又吉直樹作、第153回芥川賞受賞作品「火花」。夢路いとし・喜味こいし、大阪市が指定無形文化財に指定した大御所中の大御所の漫才師だ。そのいとしこいしが何十年にも渡って披露し続けた名作“ジンギスカン”を、...
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マンガ大賞『響~小説家になる方法~』を読む。天才は手段を選ばない
「圧倒的な天才を描きたかった」。マンガ大賞2017の授賞式で『響~小説家になる方法~』を描いた柳本光晴(やなもと・みつはる)はそう言った。受賞作に描かれているのは、まさしく「圧倒的な天才」。誰もが憧れ...
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本日決定!書評家・杉江松恋の第151回直木賞候補全作レビュー&予想、大本命あります
おひさしぶりです。杉江松恋です。本日(7.17)決定、第151回の芥川・直木賞も、エキレビ!より予想をお届けします。芥川賞もまもなくアップ。今回も★で本命度を表しますが、作品の評価とは必ずとも一致しな...
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コンビニ店員作家の過激すぎるコンビニ小説が芥川賞候補に。クレイジー沙耶香の狂気に震えろ
小説家・村田沙耶香のヤバさが、世の中にばれ始めている。昨年12月にニッポン放送『朝井リョウ&加藤千恵のオールナイトニッポン0』、今年に入るとTBSテレビ『王様のブランチ』、BSジャパン『文筆系トークバ...
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又吉直樹原作ドラマ「火花」8話。神谷と徳永が吉祥寺でダラダラ遊んでいた時間が懐かしくて愛おしい
又吉直樹作、第153回芥川賞受賞作品「火花」。ここら辺から本当に濃くて観ているだけで本当に息が苦しい。徳永の現状少しずつメディアに進出し始めたスパークス。徳永は高円寺の風呂無しアパートから、下北の12...
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古市憲寿『奈落』が凄い。小説史上またとない残酷なキス。吐き気がこみ上げるほどの孤独を描ききった
バックナンバーはこちらから吐き気がこみ上げるほどの孤独を小説の文章で描き切った。古市憲寿『奈落』は虜囚の境遇にある女性を主人公にした小説だ。その苦衷の心中を想像することはできるが、彼女の心の底まで到達...
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『エール』裕一、インパールへ「インパール作戦と朝ドラ」
『エール』第18週「戦場の歌」86回〈10月12日(月)放送作・演出:吉田照幸〉裕一、インパールへ。藤堂先生も軍から慰問の要請が来て、裕一(窪田正孝)はビルマ(現ミャンマー)に向かった。同行者は画家の...
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さらば、石原慎太郎『文学賞メッタ斬り! ファイナル』
「メッタ斬り」といえば大森望・豊崎由美(ザキは、本当はつくりの上が「立」)。そういう共通認識ができあがって久しい。私の手元にはこんな(別欄写真参照)同人誌まである。パロディ本が作られるまでになったんだ...
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原作のあれをまんま生かした衝撃の最終回「火花」生きている限りバッドエンドはない
又吉直樹作、第153回芥川賞受賞作品「火花」が最終回を迎えた。いろいろと問題がありそうな神谷(波岡一喜)の豊胸が思ったよりストレートに描かれていてビックリ。放送開始からどうするのかずっと気になっていた...
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愛と性と酒と栄誉と。流行作家という凄絶な生き方
「もしも、この原稿を失くしてしまったら、同じものをまた書けますか?」ある週刊誌の編集者が、小説家の笹沢左保から原稿を受け取った際、ふとそんなことを訊ねた。まだネットどころか、ファックスもコピー機も普及...
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この幼児性を見よ。ノーベル文学賞作家・大江健三郎は、永遠の中学生なのだ
池澤夏樹=個人編集《日本文学全集》(河出書房新社)の第1期第6回配本は、第22巻『大江健三郎』。ノーベル文学賞作家だ。エキレビ!では先日、枡野浩一さんが小谷野敦『江藤淳と大江健三郎戦後日本の政治と文学...
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「アメトーーク!」読書芸人に寄せて。作家はお笑い芸人にはなれないけれど、お笑い芸人は作家になれる残酷
本日の「アメトーーク!」のテーマは「読書芸人」。小説『火花』(文藝春秋)が三島由紀夫賞候補になった、芥川賞候補にもなるかもしれない又吉直樹さん。「テレビブロス」連載で、毎回こわいほど冷静な人生相談回答...
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芥川賞卒業宣言をした小谷野敦を、芥川賞の選考委員にすればいいのに
小谷野敦さんが「本の雑誌」2015年5月号に『芥川賞卒業宣言』を寄稿しました。『もてない男』(ちくま文庫、1999年)がヒットして批評家として一躍有名になり、のちに小説家として芥川賞に二度もノミネート...