「芥川賞」のニュース (132件)
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TV版「エヴァ」か江口寿史「POCKY」か。世紀のデタラメ、文学的大事故『別れる理由』復活
《小島信夫長篇集成》全10巻(水声社)、というとんでもないシリーズが、ついに刊行開始となった(パンフレットはこちら)。その第1回配本は、第4巻『別れる理由I』だ。小島信夫ってどんな人?小島信夫(191...
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デーモン閣下が羽田圭介を仏壇返し、ブルボン小林は安定の喋り倒し「EXISTENCE」イベントレポ
デーモン閣下の5年振りとなるソロアルバム『EXISTENCE』がリリースされた。今回のアルバムは、熱狂的な聖飢魔II好きとして知られる3人の著名人をゲスト作詞家として迎えたことでも話題となっている。芥...
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出版社と絶交! 餃子パーティが嫌い! 芥川賞作家長嶋有『安全な妄想』(蟹も嫌い)
長嶋有の『安全な妄想』を読んでいたら、こんな文章に出くわした。「映画秘宝」の編集者から来た仕事依頼メールの一節だという。――「長嶋有さんと仕事したいと編集長にいったら『長嶋さんは引き受けてくれないだろ...
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又吉直樹原作ドラマ「火花」徳永はなぜ自転車に乗らないのか
又吉直樹作、第153回芥川賞受賞作品「火花」。“一杯目からハイボール”“別れ際のおやすみ”徳永、神谷の影響がますます強くなってきた。あらすじ神谷が上京してきて、二人の日々が始まった。徳永の神谷への憧れ...
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漫画家・河井克夫の「合作の極意」結論は「あきらめる」「さからわない」
かつて松尾スズキさん命名による「金紙&銀紙」の片割れとして、共著(『似ているだけじゃダメかしら?』)を出したこともある「金紙」こと枡野浩一が、相方である「銀紙」こと河井克夫さんに初のロングインタビュー...
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先生になってしまった又吉の芸人魂を取り戻せ「キングちゃん」迷惑だけど千鳥が熱い
大悟「1人の天才芸人がいま死のうとしている。死のうとしているから、わしゃぁホントに助けたい」この言葉で始まった、千鳥MCの『NEO決戦バラエティキングちゃん』(10月17日放送テレビ東京)。「1人の天...
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敬語は全部無視! 人気作家が訳す古典の新しさ「日本文学全集」
2014年11月から河出書房新社でスタートした、池澤夏樹個人編集の日本文学全集。2011年3月に完走した世界文学全集の待望の日本版だ(詳しくは先日のエキレビ!記事を参照のこと)。今回の日本文学全集が一...
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タラちゃんはアスペルガー症候群? おもしろそうだから買ってみた新刊
先週、おもしろそうだからとりあえず買ってみた新刊文庫+新書!(大半はこれから読む!)芥川賞効果で羽田圭介の文庫化が進む進む芥川賞受賞で文庫化ラッシュが続く羽田圭介は、会社小説集『御不浄バトル』(集英社...
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危ない! 芥川賞作家が描いた美少女ギャグマンガ『フキンシンちゃん』
6月も半ばですね。これから暑くなるとか、雨が降ってじっとりするとか、仕事が山のようにとか考えるととっても嫌な気分になりますね。昨年はいろいろありましたが、こんな時くらい、逆に不謹慎なこと言ってみたい衝...
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若い作家たちにとって村上春樹って何なのか『村上春樹への12のオマージュ いまのあなたへ』
〈村上春樹氏の著作本は長い間、中古でしか買ったことがなかった〉『村上春樹への12のオマージュいまのあなたへ』は、20代半ばから40代前半の若手作家12名による、村上春樹へのオマージュ小説12篇をまとめ...
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「ひよっこ」32話。女優を目指して上京したが騙されて踊り子になる危険性
連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK総合月〜土朝8時〜、BSプレミアム月〜土あさ7時30分〜)第6週「響け若人の歌」第32回5月9日(火)放送より。脚本:岡田惠和演出:田中正32話はこんな話銭湯の帰り、...
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1年に1冊しか書けない作家は年収30万円で生きろという時代に「小説のリサイクル」は有効か
いつも細心の注意を払って私事をなるべく書くようにしているのですけれども、私は1997年に歌人として単行本デビューしました。『てのりくじら』『ドレミふぁんくしょんドロップ』と題する短歌絵本(絵はオカザキ...
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又吉直樹原作ドラマ「火花」5話。 言いたいだけの「鬼まんま」
又吉直樹作、第153回芥川賞受賞作品「火花」。神谷(波岡一喜)は、師匠としてなのか徳永(林遣都)に毎回独自のお笑い論を語っている。今回もいくつかあったが、気になったのは「自分はこうあるべきやっていう基...
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又吉直樹『夜を乗り越える』人間は辛口な批評家に弱い
芥川賞受賞から1年、『火花』がNETFLIXでドラマ化されている(原作レヴューはこちら→「芸人はTV視聴者という赤子のご機嫌を取らなければならないのか?」)。いっぽう〈小説に救われてきました。好きすぎ...
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第160回芥川賞に古市憲寿「平成くん、さようなら」勝機ありの理由。書評家・杉江松恋がズバリ予想
今回で第160回を迎えた芥川賞は6作が候補に挙がった。作者五十音順で以下の通り。上田岳弘『ニムロッド』(「群像」12月号)鴻池瑠衣『ジャップ・ン・ロール・ヒーロー』(「新潮」9月号)砂川文次『戦場のレ...
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書評家・杉江松恋が読んだ! 第147回直木賞候補作品。新鮮な顔ぶれを一気にレビュー
来る7月17日、第147回芥川・直木賞選考会が開催される。それを記念して、またまた候補作を全部読んでみた。まずは直木賞篇である。候補者5名のうち、辻村深月と貫井徳郎が3回目で、あとはすべて初候補作入り...
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前田敦子も濡れる映画「苦役列車」に原作者西村賢太が物申す
映画のお楽しみのひとつに女優の「濡れ場」があるとすれば、前田敦子だって濡れている。山下敦弘監督作「苦役列車」の前田敦子の濡れっぷりは、極めて善き映画的だ。透けたシミーズ姿で海を駆ける前田敦子!土砂降り...
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石原慎太郎が田中角栄の霊言を語る『天才』に込めた想いを読み解く
ライター・編集者の飯田一史さんとSF・文芸評論家の藤田直哉さんの対談。今回は石原慎太郎の著書『天才』を題材に語り合います。「石原慎太郎が一人称文体で描いた奇書」飯田石原慎太郎『天才』は田中角栄の一生を...
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天皇制、全共闘議長、新東京都知事・猪瀬直樹の著書と経歴
きのう(12月16日)実施された東京都知事選挙で、前都副知事の猪瀬直樹が当選した。直木賞作家の青島幸男、芥川賞作家の石原慎太郎に続き、これで3代続けて作家出身者が都知事を務めることになる。とはいえ、前...
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あの芥川賞受賞作をついカっとなって4コマ漫画「きことわ!」にしてしまった、今は反省している
芥川賞作品は西村賢太「苦役列車」と朝吹真理子「きことわ」だったわけですが。タイトルを見て目を疑ったね。「きことわ」て。あれ、なんかぼくの生活圏内にやたら近いような。「けいおん!」「らき☆すた」「きこと...
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便利な家系図&キャラ一覧つき。池澤夏樹編集『中上健次』で紀州サーガに入門
昨年末に池澤夏樹=個人編集《日本文学全集》(河出書房新社)の第1期第1回配本、池澤訳『古事記』についてレヴューを書いた(「『古事記』は「ジョジョ」4部のあのエピソードのルーツでもある?話題の新訳を読ん...
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村上春樹はなぜ芥川賞を獲れなかったのか。選評でたどる芥川賞の歴史
ここ10年ほど、毎年のようにノーベル文学賞の噂がささやかれる村上春樹だが、意外というべきか芥川賞は受賞していない。デビュー作の「風の歌を聴け」が第81回(1979年上半期)、続いて「1973年のピンボ...
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高い湿度が苦しいようにロリコンもまた苦しい~エキレビ!推薦■夏の文庫本ベスト5読んでしゅぽ!
こんにちは!エキレビのロリコン担当たまごまごです。夏ですね!暑いですね!暑い夏はロリコンのあり方について考えるのにもってこいですね!……今回は「夏の文庫五冊を選んでね☆」と言われたので、「じゃあロリコ...
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カンヅメになった作家は果して真面目に原稿を書いているのか。浅田次郎と林真理子が内幕を明かす
「なにしろ、小説は人物造型だと思います」と、浅田次郎は語った。伝説の大泥棒「天切り松」(『天切り松闇語り』シリーズ)から鉄道員一筋の駅長(『鉄道員(ぽっぽや)』)、江戸城に無言で居座る謎の旗本(『黒書...
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村上春樹に勝ったノーベル賞作家アリス・マンローの凄み
2013年10月10日、アリス・マンローがノーベル文学賞を受賞することが決まったと報じられた瞬間、私は早稲田大学の教室で座っていた。来日したロシアの作家ウラジーミル・ソローキン(『青い脂』『親衛隊士の...
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大将、なんやったら、全部脱ぎますよ「マッサン」ポスター撮影シーン歴史的真実
「大将、なんやったら、全部脱ぎますよ」先週金曜放送の連続テレビ小説「マッサン」第23回、鴨居商店の「太陽ワイン」の新しいポスターを撮影する場面で、モデルのみどり(柳ゆり菜)の口から出たこのセリフに、ド...
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堺の怖い話、妖怪、郵便、そして同人誌発表作品は文学賞に応募できるのか。第2回大阪文学フリマレポ
去る9月14日、第2回文学フリマ大阪が堺市産業振興センターにて開催された(主催は文学フリマ大阪事務局)。大阪での文フリは昨年4月以来、約1年半ぶりということになる。前回、私はサークル仲間と前日より堺市...
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検証30年・新語・流行語大賞に選ばれなかった言葉。その1「おたく」「自粛」「巨乳」「サティアン」
きょう、12月2日、2013年の「ユーキャン新語・流行語大賞」が発表される。いまやすっかり年末の風物詩となっているこの賞は、1984年に「日本新語・流行語大賞」として始まり、今年で30回目を数える。同...
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【朗報】早川書房の小説がKindleで最大50%オフ以上のセール中
SF・ファンタジー・ミステリでおなじみの早川書房(ハヤカワ)がKindleで大セール中。最大50%OFF以上!(12月23日追記)■楽天koboのクリスマスセールが12月24日の午前9時59分まで延長...
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オーバーオールの田辺聖子、絵筆を走らせる村上龍……作家の意外な一面『芥川賞・直木賞150回全記録』
先にエキレビ!でも告知したとおり、明日3月1日から2日間、東京・丸の内の丸ビル1階「マルキューブ」で「芥川賞&直木賞フェスティバル」が開催される。このイベントは、1935年の両賞の創設から、この1月に...