2026年4月28日、ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)の中国語版サイトは中国の電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)が今年の第1四半期(1~3月)の純利益が前年同期比で55%減を記録したことについて、中国市場の価格戦争の圧力が世界最多の販売台数を誇る企業の収益力を圧迫していると報じた。

記事は初めに、深センのBYD本社や香港証券取引所などが公開しているデータを引用し、「BYDの第1四半期の純利益は40億8000万元(約953億円)で、前年同期比で大幅に減少した。

営業収入は1502億元(約3兆5061億円)で、前年同期比11.8%減だった。BYDはバッテリー技術分野での蓄積を強みとし、中国EV産業の代表的企業として競合他社をリードしてきたが、国内市場では数多くの本土ブランドが技術革新や大幅な値下げにより市場シェアを奪い合っており、価格競争が企業の利幅を圧迫し続けている。消費者側にも需要の鈍化が見られ、購入時の補助金政策も徐々に終了していることが販売面でのプレッシャーとなっている。BYDが以前公開したデータによると、25年通年の純利益は前年比で19%減の326億元(約7610億円)だった」と述べた。

続けて「国内市場でプレッシャーを受ける状況の中、BYDを含む中国車メーカーは海外市場での体制整備を急いでいる。米国の高額な関税に直面しても、BYDは東南アジアや中東、欧州市場での展開を継続している。欧州自動車工業会(ACEA)のデータによると、3月時点でのBYDは、EU圏内で中国製EVに対する関税が課されているにもかかわらず、市場での販売台数は前年比で大幅に増加している。さらに同社は4月にハイエンドブランド・騰勢(Denza)を投入し、映画007シリーズでジェームズ・ボンドを演じた俳優ダニエル・クレイグをイメージキャラクターに起用して影響力を強めている」と指摘した。

記事は最後に「業績発表の傍ら、世界最大級の規模となる第19回北京国際自動車展覧会(北京モーターショー2026)が開催中だ。出展車両1451台の中でも中国EVブランドが注目を集めている一方、従来の自動車メーカーは相対的に保守的な動きを見せている」と述べた。(翻訳・編集/原邦之)

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