中国で人型ロボットや高性能四足歩行ロボットなどの開発を手掛ける宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス)は5月30日、人工知能(AI)を物理的な実体に搭載する具現化AI体験館のアジア1号店を上海市静安区の百貨店「久光百貨」内に開設した。
中国メディアの国際金融報によると、開設以来、外国人を含む大勢の客が足を運び、SNS上でも大きな話題となっている。
面積約100平方メートルの館内のほぼ半分が人型ロボット「G1」や「R1」など各種製品の展示スペースで、その中央はロボット犬「GO2 PRO」専用のパフォーマンスエリアとなっている。各種製品のプロモーションビデオやテストビデオを常時再生する大型ディスプレーも設置されている。
館内では多くの外国人がロボットと一緒に自撮りをしたり、ロボット犬のパフォーマンスをスマートフォンで撮影したりする姿も見られた。
2016年創業のユニツリーは、消費者や企業向けに高性能四足歩行ロボットや6軸ロボットアームを開発・製造・販売し、24年に人型ロボット「G1」を発表して注目された。26年5月末に国内初の直営旗艦店を北京の王府井の商業施設内に開設した。
同社の人型ロボットは、25年の春節(旧正月)恒例の人気テレビ番組「春晩」で中国の伝統的な踊りを披露したのに続き、26年の春晩でも武術パフォーマンスを披露して話題になった。26年4月には人型ロボット「H1」が陸上トラックを秒速10メートルで走る動画を公開し、人型ロボットによる100メートル走で走行速度の世界記録を更新したと発表した。5月に公開した世界初の量産型有人変形ロボット「GD01」のデモ動画も話題になった。
3月には上海証券取引所のハイテク新興企業向け市場「科創板」への新規株式公開(IPO)申請が受理され、6月1日に上場審査を通過した。目論見書によると、今回のIPOで42億元(約966億円)を調達し、人型ロボットやAIモデルの研究開発を強化する。(翻訳・編集/柳川)











