元巨人で2009年ワールドシリーズMVP、ヤンキースGM付特別アドバイザー松井秀喜氏(51)が、18日(日本時間19日)、ニューヨーク郊外で子どもを対象とした野球教室を開催。一般公募で集まった約40人を指導し、恒例のフリー打撃では逆風の中、27スイング目に右翼への推定100メートルの柵越え。

子どもたちが歓声を上げた。メディア対応に応じた松井氏の主な質疑応答は以下の通り。

 ー今回で野球教室も第39回。

 「サンキューですね、皆さんにね。(子どもたちは)最初はシャイで全然喋らないんですけど、最後は打ち解けて、すごいいい感じになる」

 ―27スイング目で本塁打が出ました。

 「そんな振りました? 実は、日本で球場選びに失敗して、広いところでやったら入んなかった。それで結構諦めていたんですけど、またV字復活したかな。やっぱり来て頂いてホームランみせられないというのは、一番悲しいんで、良かったです。きょうはだいぶ逆風だったんで。引退するとこうやって言い訳するんですよ。へへへ。選手の時は出来ないですけどね」

 ―キティちゃんも登場。

女の子の参加者も多かった。

 「野球、ソフトボールが人気というのは、日本、アメリカの共通点。人気プラス実力もある。過去2年イチローさんのチームにも出させて貰って、対戦して初めてその実力っていうのが判りますけど、本当に上手でびっくりしました。正直な感想として。今日の選手たち、すごいレベル高いと思いましたけど、普段は本当にビギナーの層もいて、自分の肌感覚で実力のレベルというのは、ちょっと測りかねますけど」

 ―メッツの千賀投手が苦戦。ニューヨークのメディアに批判されているが、対処法は。

 「対処法ですか? 簡単ですよね。結果出す以外ないですよ。はい。ニューヨーク・メディアは、そういうものだから。そこからは逃げられないでしょ。

ニューヨークでプレーしていれば、 それから逃げることはできないんで、対処法はないですよ」

 ―(メジャーは)開幕から1か月。日本選手の選手をどうみていますか。

 「日本人選手は皆さん応援してますよ。やっぱり、同じ日本人としてね。ヤンキース戦以外では、応援してます」

 ―ブルージェイズの岡本和真選手が、若干苦しんでいる。アドバイスは。

 「だから、アドバイスはないって。結果出すしかないんですよ。だから、もうね、しょうがないですよ。それ自分で見つけるしかないですからね。私が何か言ったところで、直接言ってもそれがプラスになるか分からないのに、皆さん(メディア)通して言ってたら、もっと(プラスに)なんない。 まあでも自分で日々改善しようと奮闘してるでしょうから。

彼の場合、守備もいいし、そういう意味では、試合に出続けることが一番大切かなと。出続ければ、自分なりの改善法が、おそらく出てくるんでしょうから、実績ある選手なので。僕だってそうだった。最初(メジャーに)来た時、4月、5月に。最初満塁ホームラン打ったけど、それ以降あんまり打てなかった。それこそニューヨーク・メディアにいろいろ書かれましたよ。それはしょうがない。それからは逃げられないから」

 ―岡本選手、日本での三振率が11%だったが、メジャーでかなり増えた。

 「知らないピッチャーばっかりとやってるからじゃないですか。 バッターボックスに入ってピッチャーと対戦経験がある、ないっていうのは、バッターにとっては、すごい大きな違いなんで。もちろんいいピッチャーは何回対戦してもなかなか難しいかもしれないですけど、何回か対戦すれば、ピッチャーごとの対策は、自分なりにある程度、確立してくると思うんです。今は、相手ピッチャー、打つだけじゃなくて、自分なりの色んなメジャーリーグのデータ集め。

そこで改善していけば、また変わってくるんじゃないかな」

 ―松井さんが野球以外の適応に苦労したのは。

 「ナイター明けの週末デーゲームとか。こっちは平日でもデーゲームがあったり、移動だったり、練習方法もね。今は色々調整が必要な時期だと思いますよ。1年目の選手は。慣れようと思って努力して、すぐ慣れるもんじゃない。でも、慣れようと努力しないと慣れない。僕自身も、 体が自然なリズムになるのに、2、3か月ぐらいかかった気がしますね。あ、これ、自分の経験話してるだけで、アドバイスではないです、これは。”松井アドバイス”とか書かないでよ。そういうの好きだから(笑)。僕の経験はそうだったっていうこと」

 ―ヤンキースとジャイアンツの後輩になった田中将大投手が今年好調。

 「巨人戦はみていますよ。体調さえ良ければ、実績ある選手ですから。年齢的なものは、僕はちょっとわからないけど、あれだけの実績のある選手が体調さえよければ、それはいいピッチングするんじゃないかなと思いますよ。個人的には」

 ―今年から導入された ABSシステムについてどう感じているか

 「いいんじゃないですか。その都度、ちょっと時間かかりますけど。アンパイアへのリスペクトっていうのは大切だし、それはないと絶対ダメですけど、勝負どころで、すっごいボール球がストライクって言われたら、バッターは怒っちゃいますよ。本当に何ミリかの世界なら、アレだけど、明らかなのもよくありましたから。アンパイアも緊張感があっていいんじゃないですか。お互いのリスペクトがある中できっちりやるっていいことだと思いますけどね。人間の目はね。100パーセントじゃないですよ」

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