東京六大学野球春季リーグ戦第8週第1日▽慶大8―1早大(30日・神宮)

 慶大が早大に先勝し、2023年秋以来5季ぶり41度目のリーグ優勝にあと1勝とした。

 先発したプロ注目左腕・渡辺和大(4年=高松商)が7回3安打8奪三振1失点と好投。

初回に先頭の霜結太(2年=マクレーン)に左越え先頭打者弾を浴びるも、その後は威力のある直球にスライダーとツーシームを織り交ぜ、2回以降は0を並べた。

 7回には先頭の5番・徳丸快晴(2年=大阪桐蔭)に右中間二塁打を許しピンチを背負うも、「チームのためにもここは絶対に1点もやれない」と気持ちのこもった1球で8個目の三振を奪うと、力強く拳を握り空にほえた。打線は1点を追う2回に5連打を含む7安打で6点を奪い逆転。8回にも2点を追加し、計13安打8得点と、渡辺の好投に応えた。

 これで今季6勝目を挙げた左腕。エースとして進化した投球を支えているのは、投球技術の向上に伴う精神面の安定だ。直球の制球力の向上に加え、オフに習得したツーシームをカウントを整える球として使い、ストライク先行の投球を実現。勝負どころでも「自分なら絶対ここに決められる」と自信を持って投げ込めている。この日も気迫の投球で勝利を呼び込んだエースに、堀井哲也監督(64)は「体力、そして制球力が上がった。そこが自信になってのメンタル面の安定。ここが(渡辺和の)今年一番成長したところ」と称えた。

 チームはリーグVをかけ、31日の2回戦に臨む。

大一番へ渡辺和は「この1勝が一番長い。次の1勝、明日で決めきるという気持ちで勝ちたい」と意気込んだ。

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