ああ、すごかった。これは事件だ。ドラマをナメるな。今夜2話必見、以上! で原稿を終わらせたいところだが、そうもいかないので『カルテット』の何がすごいのかを解説していきたいと思う。

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主役たちの魅力がすごい
ものすごく小声でしゃべる第1ヴァイオリン奏者の巻真紀(松たか子)、いつもニヤニヤしているチェロ奏者の世吹すずめ(満島ひかり)、卑屈で理屈っぽいヴィオラ奏者の家森諭高(高橋一生)、生真面目だけど育ちが良さそうな第2ヴァイオリン奏者の別府司(松田龍平)。この4人を眺めているだけで楽しい! という視聴者も多かったと思う。
いずれもドラマのみならず、映画、舞台で活躍している芸達者たちだ。「唐揚げにレモン」のような軽妙な掛け合いだけでなく、相手の心をえぐるようなギスギスした会話だってお手のものだ。人が良さそうなときもあるし、裏の部分を見せるときもある。笑わせたかと思ったら、急に深刻な話になる。4人の芝居を見ていると、舞台を観ているような感覚になることがある。
控えめそうだった真紀が一番怖いような気がする。夫の話だって、本当の話なのか嘘をついているのかわからない。真面目そうな司もいきなり「これは運命だと思うんです」とか言っているところが怪しい。能天気そうなすずめが、ラストでまさか会話をすべて盗聴していたなんて!(「えーっ」ってなったでしょ?) 諭高は……今のところ一番裏表がなさそうだ。
姑役のもたいまさこが、いい味出してる。
今日まで、第一回を毎日見てましが、見れば見るほど第二回が見たくなってきました。3ヶ月楽しませていただきます!
逃げ恥と全然ジャンルは違うが、面白さは同等!