中国には大国意識を持つ人が数多く存在し、こうした中国人にとっては世界における中国の「地位」が大きな関心事であると同時に、ライバルとみなす国の地位も非常に気になるようだ。中国メディアの今日頭条は1日、「現在の日本の世界における地位はどの程度か」と題する記事を掲載した。


 記事は、古代日本は中国の文化を大量に吸収した国であり、中国とは海で隔てられていたおかげで中国に征服されるのを免れた国家でもあったと主張、また近代日本は明治維新を通じて率先して工業化を実現し、清朝とロシアを打ち破ってアジアで最も強大な国家となり、「列強と呼ばれる世界でも少数の国」となったと説明した。

 では現代日本についてはどうだろうか。まず人口や国土、天然資源という点で日本よりも規模が大きい国家は「決して多くはない」とし、「小日本」という蔑称はこの事実を見過ごしていると指摘した。

 また経済規模や科学技術力、教育と文化については「強国の水準」であり、軍事力についても「強大」と評価したが、政治については各国の目に日本は「米国の従僕に過ぎない」と見られていると指摘、日本は米国の影響力から逃れることはできず「日本は決して正常な国家ではなく、日本の地位は米国の従僕というところだ」と論じた。

 記事が伝えようとしたのは、日本は様々な面において大きな力を持ってはいるが、結局のところ米国の従僕に過ぎないゆえに一国家としての地位は中国にはるかに及ばないという主張だ。しかしこうした大国意識に基づく主張にすべての中国人が同意しているわけではない。


 たとえば、ある中国ネットユーザーは、国家の地位などどうでも良く、「重要なのは国民の幸福度だ」と主張している。また別のネットユーザーは日本の総合的な実力は依然として米国に次ぐ世界第2位であると評価したほか、さらにあるユーザーは欧米における日本の影響力は中国よりはるかに大きいと指摘し、たとえば礼儀正しく振舞う中国人は日本人だと勘違いされ、マナーの悪いアジア人はみな中国人だと勘違いされるとし、疑うのであれば実際に行けばこれが真実だと分かると主張している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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