料理系アイドル大橋和也（なにわ男子）にありがたい名言いただきました＜柚月裕実のWeekly“J”＞

イラスト／おうか

柚月裕実の「Weekly“J”」#47＜9月19日〜9月26日＞

大橋和也（なにわ男子）

アイドルファン歴25年超の筆者が一週間の出来事からトピックを紹介するこのコーナー。9月19日からの一週間より、印象的なトピックスをご紹介します。今回は毎週土曜3時半から放送中の『まだアプデしてないの？』（テレビ朝日系）について。

料理男子、なにわ男子の大橋和也

9月25日放送の『まだアプデしてないの？』より、関西ジャニーズJr.で今年11月12日デビューを控えるなにわ男子のメンバー・大橋和也にフォーカスします。

なにわ男子が全員で出演する同番組。共演はMCのニューヨーク、テレビ朝日アナウンサー・三谷紬。これまで高校生起業家やスキンケアにこだわる男子学生、ホテルのサブスクを利用して暮らすカップル、愛犬のためにキャンピングカーを購入した飼い主などを紹介、新しい価値観を紹介する“価値観アップデート”バラエティだ。

9月25日の放送では、これまでとは趣を変え、デビューまで2カ月を切ったなにわ男子をアップデートする新企画がスタート。『新企画！最新調理家電で料理の腕前をアプデせよ！』と題して、料理歴10年以上の大橋和也が最新調理家電「EPEIOS ノンフライオーブン」を使って料理の腕前をアップデートした。

ノンフライオーブンを前に「えっ？なにこれ？」と驚いていた大橋。庫内を開けると「かっけー！」とテンションが上がっていた様子。パーツを手に「鳥かごみたい」「鳥の足みたい」と一つひとつ珍しそうに眺めていた。

なんだか鳥に憑りつかれてる……と思いきや、今回作ったのが鶏の丸焼きのアレンジ料理。番組のルールは、スマホでレシピを検索しながら、さらにアップデートした料理を作らなければならないというもの。

丸鶏を前に驚くどころか「安い！」とコメント。これは「俄然やる気！」という様子だった。

電動ミルで手際よく下味をつけてオーブンへ。同時調理で蒸し野菜もセットし、さらにはソースパンを持参してバーニャ・カウダのソースまで作っちゃう！ソースパンを持参するアイドルって初めて見たかも。

また、梅干しを使った梅肉ソースを思いついた大橋。今度はレシピ検索もせず、梅から種を外し、刻んでペースト状に。はちみつとお酢を合わせてソースを完成させた。

「失敗して、こっちほうが美味しかったなとか、そういうのがあるからこそ料理は上手くなるから」。名言が飛び出した。

焼きあがった丸鶏に、コチュジャン、甜麺醤、お手製梅肉ソースを添えて、「俺の鶏の丸焼き巻き」とたどたどしくもメニューを発表した。さらに「俺の温野菜バーニャ・カウダ添え」も完成。

だが、ここで終わらないのが料理好きらしい。フライドポテトに二つにカットしたアボカドの上にベーコン、卵を落としたアボカドベーコンエッグを同時調理。その間、ポテトにかけるチーズソースも作っていた。

調理時間約1時間45分で、初めて使うオーブンを使いこなし、パパっと4品を完成させた。

調理家電マニアと小学3年生から愛用の瓶詰は？

大橋は、6月26日の「料理男子」をテーマにした放送回でも、料理の腕前を披露。愛用の包丁、フライパン、低温調理器、今回も登場した電動ミルを持参と、調理器具マニアでもある。この回では、低温調理で仕上げたローストビーフ、そしてソースから手作りしたジェノベーゼパスタを披露した。

何がすごいって、大橋が「バジルって温度で色が変わるんですよね」と、色鮮やかなグリーンを出すためにミキサーをあらかじめ冷凍庫で凍らせる徹底っぷり。調味は今回も登場した桃屋の刻みにんにくの瓶詰め。小学3年生から同社の刻みにんにくを愛用しているという。真の愛用者にこそCMキャラクターの依頼が舞い込んでほしいものだ。

大橋はパスタを茹でる間に、オリーブオイルとパスタのゆで汁をフライパンに投入。混ぜて乳化させソースの下準備へ。自宅でなかなかここまでは……としり込みしてしまうが、このひと手間が美味しさを分けるのだろう。

パスタとソースを混ぜ、トングでパスタを適量掴んだら、お皿をクルクルと回す。

パスタを掴んだトングを回しがちで、上半身ひねりがちになるが、こうすればいいのか……と学びがあった。大橋はパスタを円形に、そして高さを出して盛り付けていた。白いお皿と鮮やかなグリーンが映える、見るからに美味しそうなパスタを完成させた。

終始爽やかな大橋。あれこれうんちくをたれるでもなく、調理過程から、盛り付けまで手際よく、そして一つひとつを丁寧に仕上げていたのが印象的だ。

さて、9月25日の放送では、大橋が作った料理をそれぞれメンバーを指名して振る舞っていた。鶏の丸焼き巻きは大西流星、高橋恭平は温野菜のバーニャ・カウダ。大橋の高橋に野菜を食べてほしいという思いからだった。道枝駿佑はアボカドベーコンエッグ、フライドポテトは長尾謙杜が試食した。

ここで指名をもらっていない西畑大吾、藤原丈一郎が拗ねていたが、大橋が中学生の頃から作っているというプリンが登場。実はこっそり全員分用意していたのだった。腕前もさることながら、メンバーへの思いも込められていて、人柄が感じられる料理だった。