二宮和也の誕生日祝った「ジャにのちゃんねる」初の生配信が流石の面白さ<柚月裕実のWeekly“J”>
イラスト/おうか

柚月裕実の「Weekly“J”」#33<6月13日〜6月20日>

ジャにのちゃんねる

アイドルファン歴25年超の筆者が一週間の出来事からトピックを紹介するこのコーナー。6月13日からの一週間より、印象的なトピックスをご紹介します。

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今回ピックアップするのは、4月25日から「#1幕開け」と題して本格始動した「ジャにのちゃんねる」
6月17日20時すぎから緊急生配信が行われた。

緊急生配信に30万人が視聴!「ジャにのちゃんねる」

二宮和也を筆頭に、出演と映像編集を担うKAT-TUN中丸雄一Hey! Say! JUMP山田涼介Sexy Zone菊池風磨と、グループの垣根を越えて集まった4人をメインとしたYouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねる」。現在チャンネル登録者数は255万人を超えた。

6月17日に初の生配信を行い、この日38歳の誕生日を迎えた二宮和也を祝った。その様子は「緊急生配信!!!! 祝!二宮和也誕生日!!」と題してアーカイブ映像が配信され、再生回数は280万回を突破している。編集が入らない生配信だからこそ、4人の関係性や個性が見えてきた。

後輩の鑑、山田涼介

ソワソワした様子でスタートした生配信。二宮から合図を受けると、「こんばんは! ジャにのちゃんねるです」とタイトルコールをした山田。先輩と後輩に挟まれながら、絶妙なバランスで参加していた。二宮が「誕生日なのに俺が仕切るなんておかしいじゃん」と、山田と言葉を交わすなかで、二宮の正座に気づいたのか、山田も胡坐から正座に座り直していた。

さらに、この日のメインイベントは二宮のバースデー。菊池が「まずは乾杯しません?」と促すと、一斉に起立した4人。主役である二宮も立ち上がったが、すかさず山田が「にのさん動かないでくださいよ」と声をかけていた。

一つ目のプレゼントを渡す際も、会話をしながら、山田が話し終えたところですっと立ち上がり、通称「バイオハザード金庫」からサプライズプレゼントを取り出した。
さっきまでとは異なり、声を大きく明るいトーンにして「にのさん! 僕ら3人からお誕生日プレゼントです」と手渡した。

「歩幅が座敷わらし」と言う菊池に、手でツッコミをいれつつ、二宮を着替えに誘導、「機材もあるので一回はけますか」と、二宮の分のグラスを持ってお片付け。「画面から全員消えるぞ」と配信映像を気にかけていた。

グラスに残ったお酒を一気に流し込む姿にYouTubeならではのゆるさを残しつつ、戻ってくると今度は「すいませんね、ちょっと画面からにのさんがいなくなっちゃったんですけど」と視聴者に向けてフォロー。久しぶりにお酒を飲んだという中丸にツッコミを入れつつ、二宮が一時的に席を外す間も途切れることなく3人で会話を繰り広げた。

この日の主役である二宮を立て、先輩にツッコミを入れて盛り上げる菊池に任せるところは任せ、山田も中丸にツッコミを入れる。みんなの動向を見ながら、要所要所で的確な動きをしていた。

二宮和也の誕生日祝った「ジャにのちゃんねる」初の生配信が流石の面白さ<柚月裕実のWeekly“J”>

中丸雄一と菊池風磨の兄弟感

冒頭からツッコミ、ツッコまれ……1時間の中で何度も笑いどころを作ったのが中丸と菊池だ。誰が進行をするかを巡ってトークを繰り広げていると、山田からパスを受けた中丸が「それはちょっと……」と言いかけたタイミングで、菊池が「中丸くんだって見てください、髪、髪の毛……(笑)どうしたんすか?」。山田も「あのカーテンくらいダサいっす」と続けた。

生配信とはいえ、2万人くらいしか観ないだろうと油断して髪をセットしてこなかった中丸。それを放っておかない菊池。
この時点で20万人が視聴していた。ラフでいいと思っていたという中丸に、「だからってそんな『少年アシベ』みたいな」と、瞬時に出てくる言葉のチョイス、思わず声に出して笑った。

中丸の言動もユニークで、お酒を一気に流し込んだあとに山田から「サイレントゲップしました?」とツッコミを入れられ、正座をしようにも足をバタバタさせる……。これには、すかさず二宮が「どうした?」、菊池も「一回変な動き経由しましたよね?」、山田も「なんかモゾモゾして」と、みんながツッコミを入れていた。

そして、二宮のために乾杯をと、山田と菊池、中丸で画面を外れてお酒などを取りに行ったのだが、中丸がカメラに映らないところでコケてしまう。「ちょっと~やめてよ、画面外で何かやらかすの」と言う二宮の横で笑っていた菊池。そして中丸に少々のいたずらをかます。数秒前までほのぼのとした雰囲気だったが、少々荒々しい展開をみせた。

お酒を飲んで一息ついたところで、明日のスケジュールを聞いた中丸。菊池が「明日ちょっと早いっす」と朝7時に木更津だと、生配信で惜しげもなくスケジュールを投下。「全部言うじゃん! ダメでしょ!」と危なっかしい発言を山田が心配していた。

また、開始から10分ほど経過したところで、菊池が二宮のドラマが見たいとリクエスト。
二宮も「そっか、YouTubeで連ドラとかできるんだ」と、4人が出演する短編ドラマをやってみるのもいいかもと今後の企画に花を咲かせていた。

ここで静かにハンカチで汗を拭った中丸に、「どのタイミングで汗かいたんすか!?」と菊池。些細な仕草を捉えては笑いどころに変えていく。どこか説得力もあって、憎めないのが菊池の魅力。辛口の加減といい、タイミングといい絶妙なのだ。

そして主役の二宮。後輩たちがお酒を取りに立ち上がった隙に、さっそく大胆ないたずらを仕掛けていた。チャット欄では最後までそれに対するツッコミが寄せられていた。その後どうなったんだろうか……。

中丸から今年の抱負を聞かれるも「300万…人…」と回答。「YouTubeベースなんですか?」と菊池からツッコまれていた。また、誕生日当日ということで、嵐のリーダー大野智をはじめメンバー全員、風間俊介江田剛らからメッセージが来たと貴重エピソードも。


短編ドラマの話題では、台本を加藤シゲアキに書いてもらうのはどうかと提案。菊池から「転職じゃないですか」と言われていたが、YouTubeに比重をおいている様子が伝わってきた。中丸も16日放送のラジオ番組『増田貴久・中丸雄一のますまるらじお』(MBS)の冒頭で、YouTubeを意識していたのかスタジオのマイクの性能に興味津々だった。

二宮和也の誕生日祝った「ジャにのちゃんねる」初の生配信が流石の面白さ<柚月裕実のWeekly“J”>

また、事務所の先輩である東山紀之が観ていることや、TOKIO松岡昌宏が出たがっているエピソードも飛び出すなど、今後もジャニーズのアイドルがゲスト出演することも大いにありそうだ。

そもそもグループの垣根を越えて集まっただけでも魅力であり、思いもよらぬ組み合わせの4人が集まり、デビュー順にいいバランスで先輩・後輩の関係があり、手探りでチャンネルを進めたり、中丸が編集を担当する手づくり感があったり。先日はKAT-TUNの15周年コンサートに潜入するなど、ジャニーズのアイドルでなければ叶わないであろう企画を次々とやってのける。ストロングポイントがいくつもあるのだから、芸能人のYouTube部門でトップに躍り出るのも時間の問題だろう。

YouTubeといえば、一部のユーチューバーが過激な行動に出るなど問題になることもあるが、過激な演出をしなくてもハラハラドキドキするシーンがあって、笑いも見ごたえもある。生配信でも安心して観ていられる、さすがジャニーズと唸らずにはいられなかった。
(柚月裕実)

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Writer

柚月裕実


Web編集/ライター。ジャニヲタ。アイドルがサングラスを外しただけでも泣く涙腺ゆるめな30代。主にKAT-TUNとNEWSですが、もはや事務所担。

関連サイト
@hiromin2013

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