2026年4月16日、韓国メディア・ニュース1は、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が同日、京畿道安山市の花廊遊園地で開催された「セウォル号沈没事故12周忌記憶式(追悼式)」に出席したと報じた。現職の大統領が同式典に出席するのは、14年の事故発生以来初となる。

記事によると、李大統領は追悼の辞で「あの日の過ちと重い教訓を一刻も忘れることなく、二度と同じことが繰り返されないようにすると誓う」と述べた。また、「国家が存在する理由は、国民の命と安全を守るためだ。あまりにも当然なこの基本と原則を必ず立て直す」と強調した。

李大統領は遺族に対し、「愛する人を失った深い悲しみの中でも、その切実な記録を一つ一つ残し、より安全な社会を作るために献身されてきた遺族の皆様に敬意を表する」とし、「韓国の大統領として重い責任を痛感している」と頭を下げた。

そして、「(亡くなられた方の)恋しい名前を口にすることすら、依然として痛みと苦しみを伴うということをよく理解している」「しかし、私たちが記憶し、記録し、追悼し、誓う限り、304人、 1人1人の名前と、彼らが果たせなかった304の夢が決して忘れ去られることはない」と哀悼の意を表した。

このニュースに対し、韓国のネットユーザーからは「現職の大統領が直接出席して責任を口にする姿を見て、ようやく国が正常に戻ったと感じた」「遺族の痛みに寄り添う姿に涙が出た」「これまで出席を避けてきた過去の政権は何だったのか。現職が足を運ぶことがどれほど大きなメッセージになるか再確認した」「『忘れない』という約束を守る大統領を支持する」「これこそが国のあるべき姿だ」などの声が上がった。

また、「現職大統領が参列して遺族の手を握る、たったそれだけのことが実現するのに12年もかかったなんて」「言葉だけでなく、実質的な安全対策を構築してほしい」「政治的なパフォーマンスに終わらないことを願う」「12年前のあの日から、私たちの国の安全に対する基準は変わった。大統領にはその基準を形骸化させない責任がある」「韓国はまだ安全な国になったとは言い切れない。具体的な変化を見せてほしい」といった声も見られた。(翻訳・編集/樋口)

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