
柚月裕実の「Weekly“J”」#35<6月27日〜7月4日>
THE MUSIC DAY
アイドルファン歴25年超の筆者が一週間の出来事からトピックを紹介するこのコーナー。6月27日からの一週間より、印象的なトピックスをご紹介します。今回ピックアップするのは、7月3日放送の音楽特番『THE MUSIC DAY 音楽は止まらない』(日本テレビ系)で披露したジャニーズメドレーについて。【関連レビュー】Sexy Zone 10周年メモリアルイヤーで輝くメンバーをウォッチ
櫻井翔がMC、ジャニーズ総勢11組が出演
7月3日昼3時から8時間に渡って生放送された『THE MUSIC DAY 音楽は止まらない』(日本テレビ系)。9年連続で総合司会を務めたのは櫻井翔。司会には羽鳥慎一と水卜麻美アナウンサー。NEXTゲートにはバカリズムと市來玲奈アナウンサーとお馴染みの面々が揃った。ジャニーズからは11組のグループが出演してそれぞれの楽曲を披露したほか、風間俊介は「DREAMS COME TRUEスペシャルドラマ企画」に俳優として出演。
櫻井が『名探偵コナン』とのコラボに、サックス演奏を披露、中島健人×羽鳥慎一のコラボと、様々な企画に登場した。中でも注目を集めたのは、やはりジャニーズメドレーだろう。
Part1では「ジャニーズメドレー国民が選んだ人気ダンス曲」として7曲を披露した。トップバッターは嵐「Happiness」。イントロでは「ニッポン全国、御唱和ください」と櫻井と各グループがコール&レスポンス。ピースサインをしながら一気に華やかな雰囲気に。
続いてKAT-TUN「Real Face#2」をKing &Princeが歌唱。正統派王子様系アイドルの印象が強いかもしれないが、ゴールドのスタッズやラメが光る赤のハードめな衣装で登場したキンプリ。
続いてタッキー&翼「夢物語」をKAT-TUNが披露。毎回、衣装には定評のあるKAT-TUN。『15TH ANNIVERSARY LIVE KAT-TUN』ツアーでも着用した、深みのある上品なブルーを基調にした衣装で登場。センターの亀梨和也は腰までのショートジャケット。ネックラインを飾るスタッズにチェーンと大胆さと繊細さが共存するビジューな装飾。腰からは異素材ミックスのドレープが揺れる。ひざ下までのロングジャケットを着こなすのは中丸雄一。首元から白いシャツの襟をのぞかせて正統派な雰囲気。
ジャニーズWEST「ええじゃないか」を歌ったのは関ジャニ∞。関西の後輩グループの楽曲だけにフィット感が半端ない。大倉忠義は舞台出演中ということで、大倉のぬいぐるみを抱えて登場した丸山隆平。表情たっぷりに歌うメンバーに、ツッコミを入れるように歌いあげる村上信五。底抜けな明るさで空気を変えるのは関ジャニ∞ならでは。
続く後輩・ジャニーズWESTへ。彼らが披露したのはシブがき隊「スシ食いねェ!」。濱田崇裕が白い板前に、メンバーが青い法被姿で濱田を囲むように登場。「気合の入れ方…!」とツッコまずにはいられなったが、中間淳太、桐山照史、藤井流星、小瀧望と、メンバーの歌唱に濱田が合いの手を入れていく。これが気持ちよく響いて、活気に溢れるステージに。
続いて、黄緑と黄色の大胆な照明に照らされ、SixTONESが披露したのはトラジ・ハイジ「ファンタスティポ」。イントロからゆっくりとピースサインを上に、続いて拳を作ってネコ手と、可愛らしい振り付けが新鮮。長めの黒髪から覗く視線に色気たっぷりの田中樹、楽曲にぴったりな笑顔の高地優吾、森本慎太郎&松村北斗はクールでオシャレな雰囲気。中央奥に構えるはジェシー&京本大我。黒と赤の衣装のコントラストで惹きつける。ジェシーのウインク、クールな印象の松村もこやかな表情、森本の視線外しに目を奪われ、最後は京本のウインク。甘くてセクシーで胸キュンも誘う、不意打ち連発のSixTONESだった。
そして、SMAP「世界に一つだけの花」を披露したのはV6。イントロで右手を上に挙げた岡田准一に続き、拳を上にリズムをとる井ノ原快彦、両手を振った長野博。全曲に比べてスローペースではあるがサビの振り付けは原曲に忠実に、メンバー全員が40代と大人の雰囲気で、V6らしい説得力ある歌唱で聴かせた。最後はKinki Kids「硝子の少年」を7組で。
20時台のPart2は5組が出演
続くPart2は、関ジャニ∞「ズッコケ男道」を、Snow Man、Hey! Say! JUMP、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、NEWSの5組の歌唱で披露したあとは、SNSでも注目されていたKing & Prince「シンデレラガール」。歌い出しを誰が担当するのか問題があったが、Snow Manは、ラウールを中央に、右後ろには向井康二、その横には渡辺翔太の3人で歌う、想像もしなかった幕開け。岩本照、深澤辰哉、宮館涼太の3人、そして目黒連、 阿部亮平、佐久間大介のグループごとに分けて披露した。いちばん平和な?歌割だったのかもしれない。続いて、少年隊「仮面舞踏会」をNEWSが歌唱。小山慶一郎が脚を高くあげて勢いをつけてスタート。伸びやかな歌声の増田貴久、加藤シゲアキが高音を重ねる。小山&増田には加藤が、加藤&小山には増田のかけあい、そして最後は3人のハモリで歌い上げた。赤いジャケットの背面に大胆にあしらった長いフリンジが印象的。
そしてHey! Say! JUMPがSnow Man「D.D.」を。これまでもフォーメーションダンスで魅了してきたJUMP。得意とするタイプの楽曲だったであろう。
続いてJUMPの上のステージにスタンバイするのはSexy Zone。NEWS「チャンカパーナ」を披露。「THE MUSIC DAY 盛り上がっていきましょー!」と声をあげた中島健人。右端には両手を挙げてリズムをとる菊池風磨。“ふまけん”に挟まれた佐藤勝利は口をぷくっと膨らませ、目元にピースサインの松島聡。見せ所の一つである「美しい恋にするよ」のパートを、頬に指をあてた松島、菊池はクールな雰囲気で、佐藤は首を少し傾げて甘めに、そして「 I promise チャンカパーナ」とアレンジしたケンティ。小指のサインに投げキスを添えてしばしカメラを独占……さすがである。そして最後に、抜群の歌唱力で聴かせたのが菊池。甘く切なく響かせた「チャンカパーナ」で締めた。
ローラースケートといえばKis-My-Ft2。光GENJI「パラダイス銀河」を披露。玉森裕太のアップから、北山宏光と藤ヶ谷太輔がゆっくりと交差。カメラが引くと、横尾渉と千賀健永、宮田俊哉と二階堂高嗣がスタンバイ。大きな花柄の衣装で揃えた7人。まるで花弁が舞うように一人ずつ動き出す。この楽曲はローラースケートを自在に操るキスマイならでは。疾走感あるステージに仕上がった。
最後はV6「WAになっておどろう」を5組で。それぞれのグループにスイッチしていくのだが、わちゃわちゃしている姿だったり、カメラのフォーカスがあたっていない端のメンバーが面白かったり。山田と有岡が芝居を繰り広げていたのと、本当に輪を作って踊ったJUMP。一度みただけでは把握できない小ネタが其処此処にあり、中毒性が増す要因に。
以前のようなグループの垣根を越えたメンバーによるシャッフルメドレーが実現しなかったこと、全グループの出演が叶わないこと、そしてV6の本番組への出演はこれが最後であること……楽しさも寂しさも、いろんな感情が湧いてきたジャニーズメドレー。それもこれも11組ものグループが出演したからこそ。まだまだ堪能させてもらおうと思う。
(柚月裕実)
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柚月裕実
Web編集/ライター。ジャニヲタ。アイドルがサングラスを外しただけでも泣く涙腺ゆるめな30代。主にKAT-TUNとNEWSですが、もはや事務所担。
@hiromin2013