KinKi Kidsが“お兄さん”呼び 木村拓哉との変わらぬ関係性<柚月裕実のWeekly“J”>
イラスト/おうか

柚月裕実の「Weekly“J”」#45<9月5日〜9月12日>

KinKi Kidsのブンブブーン

アイドルファン歴25年超の筆者が一週間の出来事からトピックを紹介するこのコーナー。9月5日からの一週間より、印象的なトピックスをご紹介します。

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今回は9月11日放送の『KinKi Kidsのブンブブーン』(フジテレビ)より、ゲスト出演した木村拓哉KinKi Kidsの関係について。


祝!放送300回『KinKi Kidsのブンブブーン』ゲストは木村拓哉

今回の放送で300回を迎えた『KinKi Kidsのブンブブーン』。今回はゲストにキンキとは長い長い付き合いの木村拓哉を迎え、それぞれがやりたい企画を行った。トークを交わす中で見えてきたのは、変わらない木村先輩と“後輩キッズ”の姿だった。

オープニングトークでは300回分のテーマをまとめた大きなパネルが用意され、ざざっと振り返ったキンキの二人。木村は登場すると、「おめでとうございます」とそれぞれに頭を下げて丁寧に伝えた。

本日のテーマは「3人それぞれがやりたいこと3本立て」と、キンキが番組でやったことのあるゲームの中から再度選んだゲームと、木村がやってみたい持ち込み企画の3つを行った。

堂本光一はカードゲーム「ベストアクト」を使った対決を提案。カードに書かれたお題にそって演技をして、それを当てるというもの。一方の堂本剛は「囲碁ボール対決」を、木村は、若者のお悩み相談を提案した。当初は別の企画を提案したものの、ロケ等の関係から断念。そこで「やりたいことをやりますっていうだけだとお返ししてないじゃん。見てくれてる人たちに」と木村。視聴者参加型の企画を行うことになった。


堂本光一が本気のアドバイス

スタッフが事前に街頭でお悩みを収集。相談者と木村とキンキとをリモートでつなぎ、直接アドバイスを送った。

高校でダンス講師をしている男性ダンサーは、コロナ禍で生徒たちがダンスを披露する機会がないとして、思い出を作ってあげたいと相談。リモートで男性と対面すると、男性の部屋には光一のポスターが! 「母がファンで、2006年の『Endless SHOCK』」と説明すると、木村も剛も笑っていた。

男性の相談を受けて、光一は「我々も同じ」としてこう続けた。「リハーサルを始めたとしても、これ本番の時にはもしかしたら緊急事態宣言が出ちゃって上演できないかもしれないよねっていうことって、けっこうあるんですよね。でも、稽古ってやるんですよ。だからそこで積み上げてきたものってたぶんムダにならないので。積み上げたことがその子たちにとってはいちばん大切な何かになるんじゃないかな。それを信じて向かっていくってのは大切な気がします」と経験を交えながら、プロセスも大切だとアドバイス。

剛も「イベントをやるときにね、みんなでルールをちゃんと守ることさえできたら叶えられるものっていっぱいあるなっていうことを、いま実感してる」と自身の状況を重ねて語った。

また延長戦では、18歳の女子学生が「ジャニーズが好きすぎて困っている」と相談。木村は「ジャニーズが好きすぎて困ってますって言うと、俺らもドキドキしちゃう…」と淡い期待を寄せたが、King &Prince平野紫耀のファンだと明かされた。
木村は「ほらね!」と光一に話しかけていた。それだけ続々と後輩が育っていることを感じた一幕だった。

相談者がリアルな恋愛ができないと話すと、木村は「ジャニーズもひでぇぞ!」とひとこと。すかさず光一が「先輩やめてください」とツッコミを入れていた。

コーナーの最後に剛が「せっかくお兄さんからいただいた案なので、この人たちまた後日お話聞かせてもらいましょうよ」と提案。光一も「いただいた企画ということで」と続けて、剛が「今後も引き継いでやってまいりますので」と木村の企画を受け継ぐと言う。木村も「ぜひお願いします」と両手を広げて後輩に託した。

木村がダメだし!

コーナーを一通り終えると、3人だけの時間に。囲碁ボールをやるなら練習しなきゃと話す木村に、「合宿入りますか」と剛。木村は「みんなを巻き込む必要はない(笑)」「各々が各々の技をちゃんと磨く、っていうことをしておけば、それだけで撮れ高が変わると思います」とアドバイス。

そして背もたれに寄りかり、「ハウススタジオで二人がずーっとこんな感じで座ってるやつばっかり見るから」と二人の様子を再現しながらダメだし。「これはさすがに…(笑)」と剛、光一も「そんなことないですよ(笑)」と即座に反応するも、木村先輩は「いや! あるよ!」と目を見開いて伝えていた。
「こうやって座ってちゃダメよ(笑)」と、芸能界でも木村先輩にしか言えないであろうという一幕だった。



様々なゲストを迎えてバラエティに富んだ企画を行う『KinKi Kidsのブンブブーン』。そのなかでも、同じ事務所からは各段に後輩を迎える機会が増えているキンキ。

冒頭、光一が「丸投げの番組」と補足を入れたり、「木村さんがやってる姿が見てみたかった」と両手を合わせてお願いしたり。剛の「お兄さん」という呼び方をはじめ、最後の最後「またお越しください。それまでに我々…磨いておきます」と囲碁ボールのジェスチャーをする様子がなんとも後輩らしかった。芸能界のベテランを迎えるのとはまた違う独特の空気感。

一方の木村も、打ち合わせ段階でスタッフに車のドリフト対決を提案したと話した際に、光一のリアクションを見て、「でしょ! 盛り上がったでしょ!」とスタッフに訴えていた。「鏡のでっぱりを利用して懸垂とかもやってるから」と剛のインスタ投稿を踏まえてトレーニング企画を提案と、木村がキンキのことを思って企画を出していたことがうかがえた。

KinKi KidsはSMAPのツアー『SEXY SIX SHOW』(1994年7月スタート)にバックダンサーとして参加。ステージではSMAPのメンバーをエスコートしたり、ステージの合間にスペシャルゲストとして「日本よいとこ摩訶不思議」を披露したりと、結成間もない頃から活動を共にしてきた。今回の出演ではいまでも変わらない先輩・後輩の関係性がみられる貴重な機会となった。

(柚月裕実)



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Writer

柚月裕実


Web編集/ライター。ジャニヲタ。アイドルがサングラスを外しただけでも泣く涙腺ゆるめな30代。主にKAT-TUNとNEWSですが、もはや事務所担。

関連サイト
@hiromin2013

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