待ってました『すこジャニ』第二弾！菊池風磨のガチギレに胸がスカッと＜柚月裕実のWeekly“J”＞

イラスト／おうか

柚月裕実の「Weekly“J”」#42＜8月16日〜8月22日＞

すこジャニ～ルールだらけの旅～

アイドルファン歴25年超の筆者が一週間の出来事からトピックを紹介するこのコーナー。8月16日からの一週間より、印象的なトピックスをご紹介します。

【関連レビュー】ふぉ～ゆ～辰巳雄大の奮闘が光った『すこジャニ～ルールだらけの旅～』

今回は8月21日放送の『すこジャニ～ルールだらけの旅～』（フジテレビ）について。

昨年末の衝撃的な放送から8カ月。CHAMPONのメンバーは舞台を四国に移し、ルールだらけの旅に出た。
※以下ネタバレを含みます

『すこジャニ』待望の第二弾！

昨年12月12日に放送された『すこジャニ～ルールだらけの旅～』。出演はSexy Zone菊池風磨、A.B.C-Z河合郁人、SixTONES田中樹、そしてこの番組に賭けていると、奮闘していたのが最年長ふぉ～ゆ～の辰巳雄大。「バラエティを頑張りたい4人」として、ルールだらけの九州一周旅に出かけた。今回は四国1泊2日の旅として、香川県の高松からスタート。

前回同様、早々に言葉を噛んでしまった辰巳。香川を神奈川と言い間違い。田中は「わかってんだから替えたら？ここテロップでいきましょう」と冷静なツッコミ。よく考えてみれば、グループの中でもMCを担当するメンバーが集結するというレアな人選。でも、ここは売れたい辰巳の踏ん張りどころだ。

旅のルールは、前回の3大バラエティワード「マジで」「ヤバイ」「なんでだよ」の禁止、写真撮影時はアイドル顔をするという通しルールに加えて、カタカナ語はネイティブ発音という新たなルールが追加された。ペナルティは禁止ワード1回につきうずらの卵、通称“うずたま”を1個食べなければならない。

辰巳の「Rule DON！」の掛け声で旅がスタート。これは前回も言っていたのだけど、ネイティブっぽい発音によってさらにテンポが乱れていた。この旅、不安しかない……。

先陣を切ったのは田中。「え、これオープニングから3人で…」と言いかけたところで3人から指されてしまう。正しくは「Opening」。これは厳しい！すかさずスタッフの2代目うずたまボーイのかつらだが、ぎっしりとうずたまが詰まったボックスを2つも下げてやってきた。手にシュシュッと消毒液を噴射し、トングでうずたまを渡す。ここから何度もこのやりとりを目にするのだった。

うずたまの匂いを嗅いだ田中は「うわぁヤバイ…あの時の全部思い出した」と、前回のうずたまペナルティがフラッシュバック。おまけに「ヤバイ」を発して早くも2個ゲット。口に入れると、頬を緩ませて「うわっ、はじまったね！」。

待ってましたルールだらけの旅！

メンバーのハイライトシーン

在来線の高松築港駅から出発。4人が横並びに座って近況トーク。このパートでは一人称を俺ではなく、“ぼくちゃん”にしなければならないルールが適用。前回の悪夢、再び……。

やっぱりこのお方、辰巳は「俺」を連発。パニック状態になって確変突入と相変わらず。さらに今回は菊池もつられ「俺は」を「Orewa～」とネイティブっぽい発音で。辰巳の透明マスクにはうずたまがぎっしり。モンスターもお久しぶりの登場だ。

続いて、はんぎりレース。はんぎりとは漁師が魚を運ぶための乗り物で、大きなたらいに乗って海上を進むのだがーー。せっかくのタキシードを活かさないのがすこジャニ流。ライフジャケットを重ねていざ海へ。

初めは苦戦していた様子の河合だが、次第にコツを掴んだようで、初めて乗ったとは思えない進み方。さらに、進みながら木村拓哉のモノマネを披露する余裕を感じさせる河合。その後もスタッフの「木村」に即座に反応して木村のモノマネを披露と反射力が光っていた。

一方、コツが掴めずクルクルと回る田中。「ねぇー進まない」と声を上げた田中。進むどころか流され……最終的に救出されていた。どうにかたどり着いた河合とは対照的に、メンバーからは「だっさ」の声が。河合が「何か悪いことしたのかな」のツッコミが的確で、金髪、タキシード姿のイカツイ男性が、“らしく”ない展開をみせる。

田中はランチタイムで、骨付き鳥を賭けてじゃんけんで決めるとなると、「ヤダ、絶対食べたい俺」「ヤダぁー」と駄々っ子のよう。SixTONESのステージに立つときとは対照的に、年上メンバーを前に末っ子感が出ていた。

はんぎり第2レースは菊池と辰巳。じゃぶじゃぶと順調に進んでいたはずが、海へドボン！菊池を助けようと辰巳が急行。

初めて乗ったとは思えないのもすごい。海へ落ちようと画策していた。そしてスーツはスーツでも、レスリングスーツに着替えた菊池と辰巳。ゴングが鳴ると試合をしなければならないルールも健在だ。

さて、辰巳はランチの争奪戦に続き、電車乗り遅れ事件、金比羅山階段事件と相次いで試練が降りかかるのだった。爪痕を残そうと奮闘するなかで、時には不憫に感じる場面もあったのだけど……なんでもない些細な言動がまた面白い。スタッフに歯向かうも「ちょっといま静かにしといてください！」、3人にも「おい！俺、これから変わるぞ」と宣言。きっと他のメンバーだったら、もっと怒りを爆発させていたかもしれない。バラエティを頑張りたい前のめりな気持ち、辰巳の優しい人柄が伝わってきた（鳥との触れ合った時の良い表情も）。

そういえば、このパートの冒頭で、785段の階段を登って参拝するとご利益があると紹介していたが、辰巳くんにはさらなるご利益がありますようにと願わずにはいられない。

そして、キレのあるツッコミで、スタッフとの攻防戦を繰り広げた菊池。電気風呂でのこと。

4人が小さめの湯舟に並んで入る姿が可愛らしかったのだが、スタッフが電気風呂のスイッチを入れるなり刺激の強さに飛び出していた。初めは電気風呂であることを隠していたのだが、菊池がその紙をはがそうと湯舟に入るも再び電気が走る。「おい!!! コレ外せって言っただろ!!」とスタッフにガチギレする菊池。これが胸がスカッとするキレっぷりなのだ。

続いて、放電状態でクイズが出題され、回答が一致したら出られるクイズ企画がスタート。ここでも菊池は「俺らのタイミングで行かせてほしくない？」と交渉。散々仕掛けられてキレ気味の菊池VS容赦ないスタッフ。その攻防戦にさらにプラスワンゲストなる刺客が投じられ、思わぬ展開をみせた。

今回も笑いに笑ったすこジャニ、四国の旅。それぞれのグループメンバーといるときに見せるのとはまた違った姿、ルールに縛られるからこその笑いが飛び出していた。気軽に旅行に出かけられない状況なだけに、彼らが見せてくれたハラハラ展開ありの抱腹絶倒の旅によって、まるで一緒に旅をしたような満足感と笑いすぎによる心地よい疲労感が得られた。

番組にもあったが、6月15日に誕生日を迎えた田中。

1日目の夜にメンバーと何を語ったのか。辰巳が泣いていたようだが、丸っとカットされていたのが気になって仕方ない。いつか放送されることを願うばかり。

『すこジャニ～ルールだらけの旅～』は現在FODとTVerにて見逃し配信が行われているのでお見逃しなく。
（柚月裕実）